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高校生のドラ1候補2人、ともに大学進学の可能性

2020年08月19日

8/19、夕刊フジ終面より
コロナ禍が収まらない異例の夏は、球児の未来に大きな影を落としている。例年は甲子園に12球団のスカウトが集結し、ドラフト候補の力量を見極め、掘り出し物を探す場となってきた。

ある在京球団のスカウトは、中京大中京・高橋(動画)をナンバーワン評価。「明石商・中森よりもポテンシャルは上。積んでいるエンジンが違うという感じ。中森は完投しようと思って、力をセーブしようとしていたところもあったかもしれないけど」と分析した。

高橋は12日の智弁学園戦で10回を投げきり、タイブレークの末に4-3で勝利。だが試合後に進路を問われ、進学を希望した。

その理由は「大学でしか学べないことも多いと思う。大学を通じて多くのことを発信していけたらというメリットもある。プロに行けば大学では学べないこともあると思う。メリット、デメリットをしっかり理解して考えていきたい」というものだ。

どこかで聞いたことがあるようなセリフが並んだが、一方で「自分の中でまだ(プロも)選択肢はある」と煮え切らないのは、聖地で完全燃焼できなかったからか。

今大会で自己最速を更新する155キロを宣言しながら、154キロ止まりだったことが大きな心残りに。「155キロに達していないのは、プレッシャーの弱さが出ていた。甲子園に入ったときには独特の雰囲気に圧倒されて緊張して足が震えた。一発勝負への強さはまだまだ、磨かなければいけないと思いました」。

もし試合を重ねながら独特の雰囲気に慣れ、最速を更新して確かな自信をつかんでいたら、晴れてプロ志望宣言もあったかもしれない。

場慣れでいえば、3度目の甲子園となる明石商・中森(動画)に軍配だ。16日に桐生第一打線を6回まで無失点に封じたが、7、9回に失点。こちらも今後の進路に確信を得るまでの内容には至らなかった。

「大学かプロか。今は完全に決めていない。完封して、いい投球できれば、プロでできる自信になると思うので、そういう気持ちで臨んでいたけど。9回2失点でまだまだ実力が足りない。終盤にかけて球威がなくなってきていたので。体力がまだまだ」と、投球同様にトーンダウンした。

例年の甲子園なら、勝ち進むことでスカウトの評価も上がっていくもの。進学を考えていた2018年の金足農・吉田輝星投手(現日本ハム)や、17年に1大会最多記録の5本塁打を放った広陵・中村奨成捕手(現広島)が典型例といえる。

ところが今回は世間が盛り上がるでもなく、「甲子園のスター」という興行面での付加価値もないため、高橋や中森が進学に傾いたところで「ぜひプロにきてほしい」という気運も高まらない。

「今大会の出場選手で、ドラフト1位指名される選手はいるか?」と前出スカウトを直撃すると、「う~ん…というところかな」と苦笑するばかり。調子の悪いときや疲れたときにどんな力を発揮するかも、スカウトの重要なチェックポイントだが、1試合ではハッキリしない。

17日の段階でプロ志望届を提出した高校生は126人。球児もスカウトも食い足りなさを抱えたまま、短い夏が終わってしまった。



高橋君(中京大中京)のスカウト評はこちら

中森君(明石商)のスカウト評はこちら



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