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某球団スカウトが指摘する「飛ばないボール疑惑」

2020年08月22日

8/22、日刊ゲンダイ38面より
「打球が全然飛ばないなぁ」。先日行われた甲子園交流試合、ネット裏のスカウトからはこんな声が出ていた。たしかに、今大会の本塁打数はたったの3本。そのうち1本がランニング本塁打で、柵越えを放ったのは、県岐阜商の佐々木と白樺学園の川波のみ。

セ球団スカウトはこう言う。

「昨夏2本塁打を放った星稜の内山が、履正社戦で左翼に放った大飛球がフェンス手前で失速。風も普通にあったし、昨年の本塁打を打った感じや打球の角度的にもスタンドインすると思ったのにね。今大会はフェンスまで届いた打球すら少なかった。コロナ禍による練習不足も影響しているだろうけど、投手も野手も条件は同じ。飛ばないボールを使っていたというなら納得もできますが・・・」

近年の高校野球は打高投低が顕著。2017年は史上最多の68本塁打(48試合)が飛び交い、18年51本塁打(55試合)、19年48本塁打(48試合)と1試合1本以上の割合で出ていた。それが今大会は本塁打激減に伴い、得点力も大幅に低下。2ケタ得点を挙げたのは履正社(大阪)だけだった。

高野連は今、打撃有利の状況を改善すべく動いている。昨夏の甲子園では岡山学芸館の投手が強烈なライナーを顔に受け、骨折した。安全面に加えて、木製バットを使用するU18の国際大会では、野手の木製バットへの対応力が課題になっていた。

そこで高野連は、バットの最大直径を67ミリ未満から64ミリ未満へと小さくして金属の厚みを増し、反発力を弱めたバットへの移行を検討している。

高野連の小倉好正事務局長は、低反発バットの導入と使用球の反発係数に関する本紙の取材に「バットは試験段階でまだ導入していません。使用球についてはこれまでの甲子園大会、公式戦と同じものを使わせていただいています」と答えた。

前出のスカウトが言う。

「バットの性能は昔よりも格段に向上。金属の素材が良くなり、さらに薄く壊れやすくなった半面、反発力が増して、こすった打球でも軽々とスタンドインする。これが上体に頼った力任せの『金属打ち』に拍車をかけている側面もあります。プロ入り後も木のバットへの対応に苦しんでいる選手は多いですから」

実際、高校通算111本塁打の清宮幸太郎(日本ハム)は、プロ3年目で通算17本。今季は打率.172にとどまっている。清宮と同期で17年夏の甲子園で過去最多の6本塁打を放った中村奨成(広陵→広島)、大阪桐蔭で春夏連覇を達成した根尾昂(中日)ら超高校級選手たちも軒並み、木のバットへの対応に苦慮。

昨季、高卒2年目で36本塁打を放った村上宗隆(九州学院→ヤクルト)は高校時代、打球が飛びすぎるために使い古されたボールを使っていたというが、あくまで例外だろう。交流試合に見る本塁打激減は、今後の高校野球界で当たり前の光景になるかもしれない。



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