2020ドラフト展望(スポーツ報知の見解)
2020年10月21日
スポーツ報知4面より
26日に行われるドラフト会議まで1週間を切った。コロナ禍で異例づくしとなった今年のドラフト戦線はどうなっているのか。早大の155キロ左腕・早川隆久、近大のスラッガー・佐藤輝明以外の1位候補は?
スポーツ報知では12球団の担当記者が現時点での1位指名候補を挙げるとともに、アマ野球担当記者が座談会で現状と展望を紹介する。
デスク
「12球団の1位予想が出そろったな。早大・早川(動画)が最大7球団で、近大・佐藤(動画)が6球団か。って、12球団を超えちゃってるじゃないか」
浜木(東京アマ野球担当キャップ)
「複数選手を候補に挙げてる球団も多いですからね。それだけ絞り込めないし、この2人が飛び抜けてるということじゃないですか」
片岡(東京アマ野球担当)
「投手なら早川、打者なら佐藤という各球団の評価は一致しています。あとは投手に行くのか、打者に行くのかという球団事情によるでしょう」
伊井(大阪アマ野球担当)
「一番乗りで佐藤の1位指名を公表したオリックスは、5球団が競合するという見立て。巨人のほか阪神、ソフトバンク、DeNAが今秋のリーグ戦を熱心に視察している」
デスク
「これだけ競合する可能性が高いなら、一本釣りに動く球団があるはずだろ」
片岡
「もちろん、これからそうなっていくと思われます。ただ、今年は各球団の動きが遅いんです。コロナ禍で開幕が遅れ、レギュラーシーズンのまっただ中という異常事態。高校生ドラフトなどの分離ドラフトを除けば史上初で、例年は10月1日から行われる戦力外通告もまだ。あるスカウトは、指名人数といったドラフトの基本方針すら決まってない、と嘆いてました」
伊井
「確かに、ドラフトは戦力外との“行ってこい”やもんな」
浜木
「一本釣り候補は慶大・木沢(動画)、苫小牧駒大・伊藤(動画)、トヨタ自動車・栗林(動画)あたりの即戦力投手のようですね」
片岡
「明大・入江も入ってきそうです。この秋はリーグ戦初完封をマーク。だいぶ先発投手らしくなってきました」
デスク
「大学進学から方針転換した中京大中京・高橋(動画)は中日と楽天くらいか。意外と少ないんだな」
片岡
「現時点では中日の単独指名と見られています。高校生No.1は間違いないですが、春夏の甲子園が中止となり“甲子園のスター”という付加価値がついていないことも影響していると思われます」
浜木
「明石商の中森(動画)は?」
伊井
「1位入札の可能性は低そうですね。あるスカウトの見通しは『外れ1位か、外れ外れ1位では』。意外だったのが、チームメートの明石商・来田(動画)の評価が上がっていないこと。左打ちの外野手ということで、3位以下での指名があるかどうかです」
片岡
「僕は、今年は大抽選会になるんじゃないかと見ているんです」
伊井
「なんでや?」
片岡
「さっき言ったように各球団の動きが遅いということ。一本釣りというのは、クジを外すリスクを回避してNo.1評価の選手の抽選から降りることを意味します」
浜木
「No.1評価の選手に準じる選手が獲得できればいいじゃないですか」
片岡
「獲得できれば、ですよね。一番避けたいのは一本釣りを狙いながら競合してしまうこと。今年は他球団の動向を探る時間が限られます。一本釣りの決断ができるかどうか・・・」
浜木
「そうなると、シンプルに一番欲しい選手を取りにいくことになりますね」
片岡
「あくまで僕の推論ですが」
伊井
「確かに今年のドラフトは難しいわ。でも、だからこそオモろい。直前まで取材しまくったろう!」
2020高校生のドラフト候補はこちら
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26日に行われるドラフト会議まで1週間を切った。コロナ禍で異例づくしとなった今年のドラフト戦線はどうなっているのか。早大の155キロ左腕・早川隆久、近大のスラッガー・佐藤輝明以外の1位候補は?
スポーツ報知では12球団の担当記者が現時点での1位指名候補を挙げるとともに、アマ野球担当記者が座談会で現状と展望を紹介する。
デスク
「12球団の1位予想が出そろったな。早大・早川(動画)が最大7球団で、近大・佐藤(動画)が6球団か。って、12球団を超えちゃってるじゃないか」
浜木(東京アマ野球担当キャップ)
「複数選手を候補に挙げてる球団も多いですからね。それだけ絞り込めないし、この2人が飛び抜けてるということじゃないですか」
片岡(東京アマ野球担当)
「投手なら早川、打者なら佐藤という各球団の評価は一致しています。あとは投手に行くのか、打者に行くのかという球団事情によるでしょう」
伊井(大阪アマ野球担当)
「一番乗りで佐藤の1位指名を公表したオリックスは、5球団が競合するという見立て。巨人のほか阪神、ソフトバンク、DeNAが今秋のリーグ戦を熱心に視察している」
デスク
「これだけ競合する可能性が高いなら、一本釣りに動く球団があるはずだろ」
片岡
「もちろん、これからそうなっていくと思われます。ただ、今年は各球団の動きが遅いんです。コロナ禍で開幕が遅れ、レギュラーシーズンのまっただ中という異常事態。高校生ドラフトなどの分離ドラフトを除けば史上初で、例年は10月1日から行われる戦力外通告もまだ。あるスカウトは、指名人数といったドラフトの基本方針すら決まってない、と嘆いてました」
伊井
「確かに、ドラフトは戦力外との“行ってこい”やもんな」
浜木
「一本釣り候補は慶大・木沢(動画)、苫小牧駒大・伊藤(動画)、トヨタ自動車・栗林(動画)あたりの即戦力投手のようですね」
片岡
「明大・入江も入ってきそうです。この秋はリーグ戦初完封をマーク。だいぶ先発投手らしくなってきました」
デスク
「大学進学から方針転換した中京大中京・高橋(動画)は中日と楽天くらいか。意外と少ないんだな」
片岡
「現時点では中日の単独指名と見られています。高校生No.1は間違いないですが、春夏の甲子園が中止となり“甲子園のスター”という付加価値がついていないことも影響していると思われます」
浜木
「明石商の中森(動画)は?」
伊井
「1位入札の可能性は低そうですね。あるスカウトの見通しは『外れ1位か、外れ外れ1位では』。意外だったのが、チームメートの明石商・来田(動画)の評価が上がっていないこと。左打ちの外野手ということで、3位以下での指名があるかどうかです」
片岡
「僕は、今年は大抽選会になるんじゃないかと見ているんです」
伊井
「なんでや?」
片岡
「さっき言ったように各球団の動きが遅いということ。一本釣りというのは、クジを外すリスクを回避してNo.1評価の選手の抽選から降りることを意味します」
浜木
「No.1評価の選手に準じる選手が獲得できればいいじゃないですか」
片岡
「獲得できれば、ですよね。一番避けたいのは一本釣りを狙いながら競合してしまうこと。今年は他球団の動向を探る時間が限られます。一本釣りの決断ができるかどうか・・・」
浜木
「そうなると、シンプルに一番欲しい選手を取りにいくことになりますね」
片岡
「あくまで僕の推論ですが」
伊井
「確かに今年のドラフトは難しいわ。でも、だからこそオモろい。直前まで取材しまくったろう!」
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