西武3位・山村崇嘉、スカウト「ショートでやれる」
2020年11月17日

2020西武ドラフト3位 山村崇嘉 東海大相模高・一塁手兼遊撃手・動画 |
西武がドラフト3位指名した東海大相模・山村崇嘉内野手(動画)が16日、横浜市内のホテルで入団交渉を行い契約金5000万円、年俸700万円で合意した。
交渉後、会見に臨んだ山村は「改めてプロの世界に行ける嬉しい気持ちでいっぱい。プロの一流選手と試合ができることが楽しみ。まずは1年間通してケガをしない体作りをして、将来的に球界を代表するような選手になりたい。将来的には三冠王を獲りたい」と大きな目標を語った。
目標とする選手に球団初の2000安打にあと74安打と迫っている同じ左打者の栗山巧外野手を挙げた期待のドラフト3位は「参考になる部分は多い。栗山選手とは経験が違うと思うのでピッチャーのことや野球の事を聞きたいです。そこは積極的にどんどん自分から話していきたい」と物おじしない性格もアピールした。
目指すポジションは近年、ライオンズが松井稼頭央、中島裕之(現在は宏之)、浅村栄斗と球界を代表する「高卒の中心野手」を輩出してきたショートだ。
現在は日本球界を代表する名手・源田壮亮内野手が座るポジションだが、山村は「進路をプロに絞ってから幅を広げようと思った。(転向したのは)コロナ(自粛)が明けて2、3か月。グラブさばきはいろいろな方から評価を受けているので、そこは自信があるところ」ときっぱり。
西武にとっては3年後、5年後の将来を見据えた大型遊撃手構想でもある。同席した西武・潮崎編成グループディレクターも「ショートをやっていれば(内野は)どこでもできる」という西武伝統の基本方針に触れながらこう続けた。
「(遊撃を始めて)2か月とは思えないセンスの良さ。長くショートをやっているような素晴らしい動きをしている。去年はピッチャーとファーストとして見ていたが、ショートとして十分やっていける。肩も強いし、それも含めて全てセンス。その上で打撃は秀でている。ツボにはまった時の長打力もある。普通に育てばライオンズを飛び越えてリーグを代表する選手になると思っている」
西武が「ポストおかわり」と期待する1位指名の渡部健人内野手と合わせ、近年多くの主力野手を輩出してきた「ドラフト3位野手」がその期待通りの成長を見せてくれれば、今ドラフトは森、山川のダブルMVPを獲得した2013年の神ドラフトに肩を並べることにもなる。


draftkaigi at 07:05│
│西武