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阿知羅拓馬(中日戦力外)、柔道整復師の専門学校へ

2020年12月19日

12/19、日刊スポーツ4面「さよならプロ野球」より

2013中日ドラフト4位 阿知羅拓馬
JR東日本・投手

7年間のプロ生活に別れを告げた中日・阿知羅拓馬投手(2013中日4位)は、新たな世界に飛び込む。

「柔道整復師を目指し、専門学校に3年間通います」。三財中(宮崎)-大垣日大(岐阜)-JR東日本、そして中日。人生の半分以上を注いだアスリートとしての経験を、治療する側で生かす道を選択した。

18年オフに就任した与田監督らが、それまで5年間1軍未勝利だった阿知羅をファームから発掘した。身長193センチの門倉2軍投手コーチが190センチの阿知羅をサポート。長身を生かすため、19歳以来となるワインドアップ投法を復活させ、19年5月5日ヤクルト戦に先発してプロ初勝利をつかんだ。

2勝目を目指し、その秋は27歳にしてフェニックスリーグに参加、飛躍を誓った。

しかし、今季1軍昇格はなく、2軍で12試合の登板に終わった。「これまでは1年のうち調子の上がる時期があった。今年はなかった。来年、野球を続けても同じだろうと感じた。クビなら区切りにしようと思っていた」。戦力外を悟った。11月3日に球団事務所に呼ばれた時には、球界を去る気持ちは固まっていた。

出身地の宮崎に戻ってサラリーマンになることも考えた。「野球しかやってこなかった。スポーツの現場で役に立てることを考え、柔道整復師を選んだ。学生、社会人の経験もある。プロの経験が生かせると思う」。

球団のトレーナーにも柔道整復師の免許を持つ人は多い。自分のケアをしてくれた姿が、新たな道を示してくれた。今後、第2の故郷、愛知の学校に通う。「名古屋には治療でお世話になった方もいる。ドラゴンズのトレーナーの方々もいる」。

これまではグラウンドで一流選手の背中を追い、これからはアスリートの体を支える先輩たちのそれを追いかける。

唯一の白星を挙げた試合ではプロ初安打初打点のオマケもつき、最初で最後となったお立ち台でこう言った。「阿知羅という名前を覚えてほしい」。名字は全国で10人程度しかいないとされる。4年後、柔道整復師界に珍名の超大型新人がデビューする。



下は2013ドラフトで中日が指名した選手です。阿知羅拓馬は4位指名入団。プロでの成績はこちら

中日の2013ドラフト指名選手
1位 鈴木 翔太 聖隷クリストファー 投手
2位 又吉 克樹 四国IL香川 投手
3位 桂 依央利 大阪商業大 捕手
4位 阿知羅 拓馬 JR東日本 投手
5位 祖父江 大輔 トヨタ自動車 投手
6位 藤沢 拓斗 西濃運輸 内野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 11:33│ │戦力外通告 
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