南要輔(楽天戦力外)、会社員めざして就職活動中
2020年12月30日

2016楽天育成ドラフト2位 南要輔 明星大・遊撃手 |
戦力外通告から約2週間後の11月下旬。プロ野球選手ではなく、南要輔(2016楽天育成2位)は一人の野球ファンとして日本シリーズをテレビで観戦していた。画面越しにエールを送ったのは巨人・松原聖弥。大学の同期生で、野球人生の道しるべになってくれた盟友だ。
「聖弥がいてくれたから、自分もプロ野球選手でいられた。“ありがとう”と言いたいですね」。16年のドラフト会議で南は楽天の育成2位、松原は巨人の同5位で指名を受けた。晴れて2人で明星大から初のプロ野球選手になった。
「聖弥を見に来たプロのスカウトの方が、僕も目に留めてくださったという話を聞いて。そこからプロの世界を意識し始めました」。
希望を胸に飛び込んだプロの世界は想像以上に厳しかった。2軍調整中の1軍の主力選手と自分の実力差に衝撃を受け「支配下の壁を感じた」。一方、松原は支配下契約を勝ち取って階段を駆け上がっていった。「活躍はうれしかったけど、やっぱり悔しかった」というのが本音だ。
会社員としてセカンドキャリアをスタートさせるべく、就職活動にいそしんでいる。「今年駄目なら野球はやめると決めていたので、悔いはない。今は楽しみしかないです。野球だけが人生じゃないということを見せたい」。野球で培った経験を糧にして、次のステージへと踏み出す。

楽天の2016育成ドラフト指名選手 | |||
育1 | 千葉 耕太 | 花巻東高 | 投手 |
育2 | 南 要輔 | 明星大 | 内野手 |
育3 | 向谷 拓巳 | BFL・兵庫 | 内野手 |
育4 | 木村 敏靖 | 履正社専門学校 | 投手 |
★プロ入り後の成績★ |
draftkaigi at 06:55│
│戦力外通告