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2021期待の新人、藤井聖(楽天ドラフト3位)

2021年01月24日

スポーツニッポン4面「球界新士録」より 

2020楽天ドラフト3位 藤井聖
ENEOS・投手・動画

今度こそスポットライトを浴びる。大学、社会人を経て、念願のプロ入り。経歴を見れば「エリート」だが、何度も挫折を味わっただけに期するものは強い。東洋大では同期の上茶谷(2018DeNA1位)甲斐野(2018ソフトB1位)梅津(2018中日2位)中川圭(2018オリックス7位)の陰に隠れた存在だった。

中学時代も似たような経験をしている。投手希望で入った瀬谷リトルシニアでは同学年のエース左腕がおり、外野手としてプレーした。そのサウスポーとは、富士大から18年ドラフト8位で楽天入りした鈴木翔だ。「ずっと投手をやりたかったけど、翔天がいたので。プロでチームメートになるとは」。

高校(富士市立)でやっと投手に転向できた。

制球難という課題もあって頭角を現すことができなかった大学時代。「素直にレベルの差を受け入れていました。自分より力のある選手と出会うたびにプロへの夢も薄れていった」。苦境は続く。アピールに燃えていた4年春。東都大学リーグ戦での先発を2日後に控えた投球練習中に、原因不明のイップスになった。

チームと完全に離れ、一人きりでネットスローを繰り返した。「これで肩肘が壊れても仕方ないと思って、何万球も投げました」。克服までの1カ月間は、リーグ戦でプロのスカウトにアピールする同期たちから置き去りにされたような絶望感との闘いでもあった。

社会人のENEOSで力をつけ、プロへの道を切り開いた。「大学の同期と投げ合いたいですね。強いて言えば・・・上茶谷ですね。苦楽を共にした同志なので」。同じ土俵にたどり着いた。あとは結果を出すだけだ。



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draftkaigi at 06:43│ │楽天 
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