2021期待の新人、阿部翔太(オリックス6位)
2021年01月28日

2020オリックスドラフト6位 阿部翔太 日本生命・投手・動画 |
オリックス・阿部(動画)には、負けられない理由がある。球団新人史上最年長の28歳。恵未佳夫人への恩返し、そして3歳の長女・純麗ちゃんに父の雄姿を見せるためだ。
「父親がプロ野球選手と、娘がはっきり分かる年になるまで現役としてやっていたい。子供が自慢できるような父親になれることが一番だと思うので」
家族の存在が最大のモチベーションだ。新人で唯一入寮せず、新人合同自主トレを行う大阪・舞洲の球団施設まで、吹田市内の自宅から約1時間かけて車通勤。4歳上の愛妻は夫のプロ入りを機に専業主婦となり、食事面など全力でサポートしてくれる。
幼い娘はおぼつかない手つきで一生懸命、自身の似顔絵を描いてくれる。「よく“パパを描くね~”って、絵を描いてくれます。まだまだ絵になっていないですけどね」と照れながらも原動力となっている。
最速151キロ右腕の最大の武器が、新人離れした経験値。日本生命で6年も腕を磨き、19年には社会人日本代表として、アジア選手権に出場。スーパーラウンド第2戦の韓国戦で5回3失点10奪三振の力投で勝利投手になるなど、日本の準優勝に貢献した。国際舞台でも物おじしない強気な投球が持ち味だ
「社会人の時から、テレビでプロ野球がやっていると、娘は“これパパ?”って聞いてきていたんですよね。早く僕が、あのマウンドに立って“パパだ!”って言ってもらいたいですよね」。山岡や山本をはじめ若手が台頭する投手陣で、オールドルーキーが強烈な存在感を放ってみせる。


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│オリックス