ドラフト候補・高木翔斗(県岐阜商)、強肩強打の捕手
2021年02月03日

高木翔斗(県岐阜商高・捕手) 185cm・右投右打・動画 |
「甲子園で一発を打つのが小さいときからの夢」。県岐阜商の高木翔斗捕手(動画)は、豪快なスイングと強肩が持ち味だ。今秋のドラフト候補にも挙がる世代屈指の捕手。春に向けて確実に成長を遂げている。
昨秋は4番で打率3割6分7厘をマークして、岐阜県大会優勝と東海大会準優勝に貢献した。しかし、長打は両大会で二塁打1本のみ。「自分がもっと長打を打たないといけなかった」と反省した高木はその悔しさを冬場の練習につなげた。
主に取り組んだのは下半身の強化だ。チームは週3~4日、学校から約3キロ離れた金華山(標高329メートル)を登るランニングを朝練のメニューとして導入。「打撃で軸がぶれなくなったし、送球も安定してきた」と成果が出ていると感じる。
体重こそ大きな変動はないが、「筋肉がついてきた」という高木のスイングスピードは全国トップクラスの149キロに。二塁送球も1・85秒という超高校級の数字を記録した。それでも「チームには自分よりスイングが速い選手が2人もいるのでまだまだ」。あくなき向上心を口にする。
チームは日本一を目標に掲げる。高木はそれだけではなく、世代ナンバーワンの捕手を目指す。ライバルとみるのは高校通算30本塁打を超えるスラッガー・松川虎生捕手(市和歌山)だ。「比較される記事を見て、負けたくない存在として意識するようになった」と甲子園での対戦を心待ちにする。
将来の夢はプロ野球選手だ。しかし、今は「まずは甲子園で活躍してから」と目の前の大会だけを見据える。「今年のセンバツは好投手が多い。大会注目の投手から一発打ちたい」。そう意気込む高木が岐阜の名門を戦後初の甲子園大会優勝に導き、夢の扉を開いてみせる。

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