巨人、16歳ドミニカ2選手と育成契約へ
2021年02月14日

将来を見据えて、原巨人がドミニカ共和国出身の金の卵たちを獲得する。外野手のフリアン・ティマと内野手のホセ・デラクルーズと近日中に育成契約を結ぶことが判明した。驚くべきは、両者ともまだ16歳の若さ。有望株を近年培ったノウハウで鍛え上げていく。
ポテンシャルの高さは両者とも本物だ。ティマは193センチの長身を誇り、打撃はパンチ力と柔らかさを兼ね備える「右の大谷翔平」。デラクルーズも遊撃手としては大柄な182センチの体格ながら俊敏な動きとシュアな打撃が売りの「次世代の坂本勇人」。メジャー球団も興味を示した逸材だ。
近年、巨人には「外国人も自前で育成する」というプロジェクトがあり、左腕エース格メルセデスを筆頭に複数の外国人選手を育成で獲得、支配下に育て上げてきた。
今回の2人もドミニカ共和国での独自のトライアウトで19年11月にティマを、20年3月にデラクルーズを発掘したが、前例の選手と異なるのは、受験当時はまだ中学3年生にあたる15歳だったこと。高卒の年齢にあたる3年後にはドラフト1位級の潜在能力と判断し、入団を内定させていた。
コロナ禍の影響もあって来日が約1年間、先延ばしになっていた間にメジャー球団が触手を伸ばしてきた情報をキャッチし、現状では来日の見通しが立ってない中で、近日中に正式契約を交わすことに踏み切った。
育成するのは野球の技術だけではない。両者の年齢も考慮して、入団内定した20年3月から教育プロジェクトチームを発足させた。その中には日本語や英語の講師をつけて、日本の生活様式、一般教養といった勉強も組み込まれている。
即戦力の助っ人を迎え入れても日本の野球や文化になじめず、実力を発揮しきれなかったケースは巨人のみならず球界に例は多い。その点も含めた育成プランだ。
巨人は過去にも06年に15歳の林イー豪(リン・イーハウ)を、08年に同じく15歳の李イー鴻(リ・イーフォン)を育成選手として契約したこともある。大塚副代表が20年を「発掘と育成」元年と位置づけたように、先を見据えた“先行投資”にも力を入れていく。
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