センバツ注目のドラフト候補、達孝太(天理)
2021年03月03日

達孝太(天理高・投手) 193cm・右投右打・動画 |
すらりとした長身から大物感が漂う。最速146キロの速球を投げ込む天理の達孝太(動画)のことだ。「高校のうちに150キロが目標だけど、スピードが全てじゃない。まだ全てが理想には遠いけど、自分を表現できる球を求めていきたい」。夢である大リーグに向けて着実に歩を進める。
新チームでエースを任され、昨秋の奈良県大会決勝では智弁学園を相手に2失点完投勝利。近畿大会でも1回戦の乙訓(京都)戦で13三振を奪う1失点完投の快投を見せたが、続く準々決勝の大阪桐蔭戦では、決め球のフォークを見極められ、「体力不足だった」とコールド負けを喫した。
冬場は体力の底上げに着手。「これまで意識していなかった」という食事にも気を配り、体重も秋から3キロ増の88キロに。技術的には投球時の下半身の使い方を見直し、キレのある投球を追求した。
大会まで約3週間に迫った紅白戦では、年明け最長となる7イニングに登板。レギュラー陣を相手に6失点するも、MAX144キロで8奪三振。「自分の生命線のフォークの感覚が全然戻ってない」と反省するが「スラッターとか調子のいい球もあった。もっと実戦を積めば大丈夫と思う」とセンバツを見据え、前を向く。
視察したオリックスの谷口スカウトも「角度があるし、楽しみな存在。腕も長いから打者もタイミングがとりづらい」と素材の高さに期待する。
中学卒業後に米マイナーリーグ(ロイヤルズ傘下)に飛び込んだ結城海斗投手と中学時代に練習仲間だった縁もあり、大リーグへの憧れは強い。自身の理想像も、ダルビッシュ(パドレス)、シャーザー(ナショナルズ)、バウアー(ドジャース)の3人のハイブリッド型だ。
「ダルビッシュのボールを操る力、シャーザーの力感ないフォーム、バウアーの野球オタクな部分など全てを参考にしている。バウアーの影響で僕も野球オタクになったので」と貪欲に理想を追い求めるのも、壮大な目標があるからだ。夢への1歩目として、まずはチームを日本一に導くつもりだ。


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