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ドラフト候補・広畑敦也(三菱自倉敷)がMVP獲得

2021年03月13日

3/13、スポーツニッポン4面より 

広畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ・投手)
177cm・右投右打・動画

準決勝、決勝が12日に大田スタジアムで行われ、三菱自動車倉敷オーシャンズが決勝で明治安田生命を2―0で下し、初優勝を飾った。

今秋ドラフト候補に挙がる守護神の広畑敦也投手(動画)が準決勝、決勝でセーブを挙げ、最高殊勲選手賞に選ばれた。優勝した三菱自動車倉敷オーシャンズは、今年の日本選手権大会出場権を獲得した。

1日2試合の登板は高校3年以来。準決勝で救援した広畑は試合後、イヤホンを装着した。B’zの「イチブトゼンブ」を聴き「マウンドの感覚は分かっている。リラックスして自分の力を発揮しよう」と気持ちを切り替えた。歌い出しは「アナタは私のほんのイチブしか知らない」。歌詞をなぞるようなニュー広畑を見せつけた。

昨年都市対抗覇者のHondaとの準決勝は1点リードの8回1死一、三塁から登板。「打たせて取ることが理想」とするが「あの場面は三振が必要」と3番・井上を149キロ直球で空振り三振、4番・佐藤を鋭く曲がる138キロのスライダーで見逃し三振に仕留め、リードを死守した。

昨冬の都市対抗では、1回戦で自己最速の154キロを計測して前年覇者のJFE東日本を相手に1失点完投で全国デビューを果たした。若獅子賞(新人賞)を受賞したが、変化球を使いこなせず「なぜ(受賞が)自分なんだ」と思ったという。

都市対抗後にスライダーを磨いた。午前6時30分から午後3時30分まで勤務し、文書管理の業務を担当する。平日は他部とのグラウンド使用の兼ね合いで午後6時から1時間ほどしか全体練習ができないが「直球を相手も狙ってくる」とリリースを意識して修正を繰り返し、140キロ台も計測する高速スライダーの完成度を高めた。

決勝の先発はベテランの彦坂。首藤章太監督は「広畑と迷ったが、後ろに広畑がいるからこそ相手にプレッシャーがかかる」と広畑の起用法を変更しなかった。2点をリードした直後の9回に救援した守護神は最速150キロを計測。2死一塁から最後の打者を磨き上げた138キロのスライダーで右飛に仕留め、マウンドにできた歓喜の輪の中心で喜んだ。

日本選手権の出場権を手にし「去年、都市対抗に出た時ぐらいうれしい」と最高の笑顔を見せた。最速154キロの直球にスライダーも武器にした剛腕。「制球力をさらに向上させたい」と先を見据えた。

(3月12日 東京大会決勝 三菱自動車倉敷オーシャンズ 2―0 明治安田生命 )



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draftkaigi at 06:51│ │社会人 
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