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金の卵発掘、プロ未経験の日ハムスカウトが奮闘中

2021年03月16日

3/16、デイリースポーツ4面より
センバツ開幕まであと3日-。“金の卵”発掘へ12球団のスカウトたちは年中、全国各地を奔走している。その多くは元プロ出身者だが、日本ハム・坂本晃一スカウトはプロ未経験という異色の経歴の持ち主だ。

母校・桐蔭学園での約15年にわたる高校野球の指導歴を買われ、19年2月から現職に抜てき。新たな視点で逸材を見いだす働きに迫った。

球場に着くと坂本スカウトは必ずバックネット裏の前方、見やすい席を選ぶ。評判のある注目投手が投げていなくても、試合中のほとんどの場面で片手にはスピードガン。最低限、1試合のうち先発した18人全員はくまなくチェックする。

「晴れの舞台をぜひ見させていただこうという気持ちが強い」。手帳には気になった選手の特徴を細かくメモ。年間300試合以上の視察を繰り返し、1週間に1本のペースでボールペンのインクがなくなるという。

転身は青天のへきれきだった。13年限りで桐蔭学園野球部の顧問兼コーチを退き、同校の職員として働いていた3年前。日本ハムからオファーを受けた。大学卒業後は一般企業に就職したが、野球への情熱が冷めずに“脱サラ”して高校球界へ。戸惑いはあったが「プロはやっぱり特別な世界。手を挙げてなれる仕事、職種じゃない」と引き受けた。

周囲のスカウト陣はプロ出身者がひしめく中、「自分の相撲の取り方、スタイルというのは貫きたい」。プロを経験していないからこそ、できることがあるはず-。逸材の判断基準となるのは、長年の指導者経験だ。

“脱サラ”後は1999年から母校に戻り、楽天・鈴木大地や茂木栄五郎らを育ててきた。「寮生活で一緒に寝泊まりもしていましたから。どういうふうに育ったかというのが一番大きなものさし」。選手の内面の部分に気づきやすいのも強みだと自負する。

高校野球の激戦区・神奈川で戦ってきたライバルの存在もスカウト業に生かす。東海大相模・菅野智之(現巨人)、桐光学園・松井裕樹(現楽天)、横浜・近藤健介(現日本ハム)ら超高校級のレベルを肌で感じてきた。

「(菅野は)投手としてのモノはちょっと違うなって。(松井は)投球パターンを研究したり、クセを見抜いたり。いろんなことをしたんですけど、分かっていても打てなかったですね、あのスライダーが。(近藤は)穴がないんですよね」。

いずれも攻略を試みながら、対策が通用しなかった強敵。いまやプロで一流となった選手を分析してきた時間が、ドラフト候補の評価に通じる。

新たな立場となったことで発見もあった。19年の侍ジャパン大学代表選考合宿。候補選手の一覧表を眺めていると、名門校出身ばかりではないことに目がいった。「スケールと能力、センス、身体能力、その辺を最も注目しなきゃダメなんだなって」。将来的な選手の可能性を求めていくきっかけとなった。

19年度ドラフトで鈴木健矢(JX-ENEOS)、20年度は五十幡亮汰(中大)と2年連続で担当選手の指名が実現した。実績がない中、自分の目を信じてくれた球団には感謝しかない。日本ハムのスカウティングキーワードはロマン。「極端な話、準硬式野球だろうが、幅広く見ていきたい」。チームの未来のため、きょうもグラウンドへ足を向ける。



下は2020ドラフトで日本ハムが指名した選手です。過去の指名選手はこちら

日本ハムの2020ドラフト指名選手
1位 伊藤 大海 苫小牧駒大 投手
2位 五十幡 亮汰 中央大 外野手
3位 古川 裕大 上武大 捕手
4位 細川 凌平 智弁和歌山高 内野手
5位 根本 悠楓 苫小牧中央高 投手
6位 今川 優馬 JFE東日本 外野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 08:43│ │日本ハム 
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