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覆面スカウト甲子園日記、毛利海大(福岡大大濠)

2021年03月24日

3/24,日刊ゲンダイ29面「覆面スカウト甲子園日記」より 
オレの一日は体中にカイロをペタペタと貼り付けるところから始まる。夏は酷暑で、春は底冷えするのが甲子園。

大会3日目の22日なんて晴れ間がほとんどなく、もうすぐ4月だというのに朝が9度、昼すぎも12度くらいしかなかった。球場スタッフのお姉ちゃんだって、ベンチコートを着ながらブルブルとうち震えていたほどだ。

オレたちが寒さと闘っている場所はバックネット裏の中段辺り。高野連が15年ほど前からスカウト専用の席を用意してくれているんだ。かつては一般客同様、朝から並ぶこともあった。若いころは朝5時起きのこともザラだったから、その点は随分と楽になった。

でも、良いことばかりじゃない。席が決まっているだけに、そこに居なかったり、サボったりしたらすぐにバレる。大寝坊して先輩からドヤされたときに、「いや、上の方で見ていましたよ」なんてごまかしていた時代が懐かしい。

熱心な野球ファンはオレたちの顔も知っているから油断できない。あのスカウトは試合を見ていないなんてSNSに書かれるケースも過去にはあったからね。

そんなこともあってオレは便所以外では席を立たない。どんなつまらない試合でも何かあるんじゃないかと、目を皿のようにして選手をチェックする。ほとんど動かないからなおさら寒さがこたえるし、カイロは手放せないんだ。

それにしてもこの日の収穫は少なかった。強いて挙げれば、第2試合で大崎に完投勝ちした福岡大大濠の左腕エース、毛利海大(動画)だな。

9回を投げて4安打1失点、10奪三振。ストレートが130キロ台の割に伸びるし、緩急の使い方がうまい。カーブをはじめとする変化球の質、右打者の内角へのコントロールはなかなかのものだ。

だけど、とりあえず大学に行くのがベストだと思っている。176センチ、70キロ。まだ体が出来ていないし、球速も大きな課題のひとつだ。素材は悪くなさそうだから、大学で良い指導者に恵まれたら、大化けしてドラフト上位に食い込んでくる可能性もある。

可能性があるからといって、育成で安く取ることにはならない。育成は球速とか肩とか足とかパンチ力とか、何かひとつでも飛び抜けたものがなければ対象にはならない。この左腕は全体的に器用でも、飛び抜けたものがないから進学して全体的なレベルアップを図った方がいいと思うのだ。



毛利君のスカウト評はこちら

毛利君のピッチング動画はこちら


draftkaigi at 06:51│ │高校 
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