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阪神が狙う大学生2投手の掛け値なしの評価

2021年06月10日

6/10、日刊ゲンダイ30面より
それが理にかなっているかはともかく、全日本大学野球選手権が行われている神宮球場のネット裏に大挙してスカウトを送り込んだ球団がある。阪神だ。

7日に登場した西日本工業大の左腕・隅田知一郎(動画)の投球を、和田TA、畑山アマ統括スカウトら11人が視察。8日は同じ左腕で関西学院大の黒原拓未(動画)を8人でチェックした。

阪神はいま、先発左腕が不足している。先発ローテ6人のうち、左腕は昨年のドラフトで獲得した伊藤将司1人。開幕ローテを期待された高橋はわき腹を痛めて離脱、岩貞は勝ち試合のリリーフを務めている。

補強したチェンは期待外れ。左腕は今ドラフト最大の補強ポイントだけに、即戦力といわれる大学生はノドから手が出るほど欲しいのだ。

中でもこの日の松山大戦に先発、7回を1失点、8奪三振で勝利投手になった黒原にはゾッコンとか。佐藤輝明に続く、地元関西出身の選手ということも大きいのだろう。和田TAがリーグ戦から視察していて、1位指名の可能性もあるらしい。

試合後の本人は「絶好調ではなかったけれど、うまく修正できた。(関西学生リーグの)代表にふさわしい戦いをするという気持ちでやってきたので、1勝できてうれしい」と話したが、プロ側の掛け値なしの評価はどうか。

「ドラフト2位までには消えるでしょうが・・・」と、ネット裏で黒原を見たセ・リーグのあるスカウトはこう続ける。

「この日のストレートの平均は144、5キロ、最速は149キロでした。タテに大きく割れるカーブが良く、打者の手元で微妙に変化するツーシームやカットボールも効果的だった。がっちりした体格のせいか、173センチと小柄な割に大きく見えるのもプラス材料です。けれども、ストレートも変化球もコントロールがいまひとつですからね。投げるときのバランスやボールのキレ、コントロールは前日に投げた隅田の方が上。隅田の方は1位で指名されるでしょうけどね」



隅田君(西日本工大)のスカウト評はこちら

黒原君(関西学院大)のスカウト評はこちら


draftkaigi at 09:10│ │阪神 
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