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甲子園経験がない2021大物ドラフト候補たち 1

2021年07月08日

週プレNEWSより (source)
この夏、プロ野球のスカウトたちは"怪物"のにおいを放つ高校球児を追って全国各地に散らばるだろう。何しろ、甲子園出場経験のない高校3年生の中に、少なくとも4人の大物ドラフト候補がいるのだ。

筆頭格は、秋田で腕を磨くノースアジア大明桜・風間球打(動画)だ。現時点で最速153キロを計測する速球派右腕で、強く叩きつける腕の振りと、爆発力のあるリリースにはロマンがある。

ある球団スカウト幹部は「佐々木朗希(ロッテ)を彷彿とさせる」と語る。2年前に最速163キロを計測し、4球団の1位指名を受けた大器が引き合いに出されるところに風間の非凡さが表れている。

リリースポイントが高く、腕を縦に強く振るため、フォークのような縦に落ちる変化球を得意にする。身長182cmと上背もあることから、普通のストレートでもボールに角度がつき、打者にとってとらえづらい軌道になる。

風間を擁するノースアジア大明桜は昨夏の秋田独自大会を制したが、昨年はコロナ禍の影響で甲子園大会が中止に終わったため全国舞台に進めなかった。風間が甲子園にコマを進め、満天下に実力をアピールできれば、今秋のドラフト会議で"目玉"に浮上する可能性すらある。ノースアジア大明桜の秋田大会初戦は7月11日、能代戦の予定だ。

なお、風間は出身の山梨から秋田へ越境入学し、寮生活を送っている。4人兄弟の三男であり、兄弟の名前は長男の球道から球星、球打、球志良と全員「球」の字がついている。風間が活躍するにつれ、その独特な名前もクローズアップされていくに違いない。

東の剛球右腕が風間なら、西の剛球右腕は高知・森木大智(動画)である。本来であれば今年の高校3年生は「森木世代」とくくられても不思議ではないほど森木は突出していた。何しろ、中学3年時点で最速150キロをマークしたほど前代未聞の存在だったのだ。それも、硬式球よりもスピードが出にくいとされる軟式球で計測している。

高知中3年時の夏には、中学軟式の全国制覇を成し遂げている。快速球だけでなく鋭く曲がるスライダーなど、変化球の精度も中学生離れしていた。肉体的にも成長の余地を残しており、高校野球でも華々しい活躍が期待された。

ところが、高校野球では1年時から登板機会を得たものの、小さな故障もあって甲子園には進めずにいる。県内のライバル校・明徳義塾の後塵を拝する状況が続いており、今夏は最初で最後の甲子園を狙うしかない。

ストレートは最速154キロを計測するが、速球で空振りを奪うというより変化球を交えた総合力で勝負するタイプだろう。好調時は手のつけられない投球を見せるだけに、体調万全で今夏に臨みたい。高知の初戦は7月21日(高知高専と宿毛工の勝者との対戦)。宿敵・明徳義塾とは、お互いに順当に勝ち上がれば決勝で激突する。



風間君(ノースアジア大明桜)のスカウト評はこちら

森木君(高知)のスカウト評はこちら


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