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【スカウト甲子園日記】大阪桐蔭にドラフト候補5人

2021年08月25日

8/25、日刊ゲンダイ27面「覆面スカウト甲子園日記」より
23日は大阪桐蔭(大阪)と近江(滋賀)の1試合だけだったが、波乱が起きた。優勝候補の大阪桐蔭が二回を終えて4―0とリード。このままどこまで差を広げるかと思って見ていたら、投手陣が小刻みに失点し、八回に勝ち越しを許した。まさかの4―6で、わずか2試合で甲子園から去っちまった。

1週間500球の球数制限や、29日の決勝戦を意識したのだろう、エースで最速150キロ左腕の松浦慶斗を温存したのがアダになったね。もう少し大阪桐蔭の試合を見たい気持ちがあった。今年も大阪桐蔭にはオレの閻魔帳に名前が載る選手がゴロゴロいたんだ。

投手ではエースの松浦(動画)や、今大会で一度も登板していないものの2年時に最速154キロを記録した右腕・関戸康介(動画)、野手だと4番でライトの花田旭(動画)レフトの野間翔一郎(動画)センターの池田陵真(動画)らが残っている。

野手の注目株は花田だね。力強いスイングをするし、走攻守がそろっている。だけど大阪桐蔭の選手たちは大学進学の傾向が強い。彼らがプロ志望届を出すのであればともかく、進学したいのなら好きにすればいいさ。

オレたちは「学歴なんて関係ない、すぐにプロで勝負したい」っていうようなハングリー精神旺盛な選手が欲しいのさ。

その点、松浦は試合後すぐにプロ志望を表明しただろ。最速150キロの貴重な左腕で身長186センチ、94キロと恵まれた体を持っているし、右打者の内角をグイグイ攻める投球ができるのが魅力だ。上位で指名する球団もあるかもしれない。

今後、本人がプロ志望届を出せば、場合によっては選手と面談をすることになるわけだけど、いやぁ、ずいぶんとスムーズでクリーンな世界になったと感慨深いよ。

大学、社会人の選手に逆指名が認められていた時代は、アマの監督に好き放題やられた。高校生も、監督から希望球団以外は大学進学なんて伝えられ、事実上の逆指名する例もあったからね。「選手を欲しいなら、オレにカネを積め」という監督も珍しくなかったし、“抱き合わせ”を要求されたこともある。

「Aを取るなら、ついでにBも取ってくれ」って具合にね。オレも、Bはあまり魅力のない選手だけど本命をくれるのならと、背に腹は代えられずにセットで選手を獲得したことがある。

でも、フタを開けたらBの方が活躍したってケースが何度もあった。Bはどうしてもプロでやりたいから監督に頼み込んだわけで、入団後も必死にやる。思わぬ成長を遂げることがあるわけだ。だから、プロで勝負したいという意志の強さも重視するってことさ。



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