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ドラフト選手の家庭の事情、丸山和郁(ヤクルト2位)

2021年11月03日

日刊ゲンダイ26面「ドラフト選手の家庭の事情」より 

2021ヤクルトドラフト2位 丸山和郁
明治大・外野手・動画

群馬県北西部の山あいにあった倉渕村(現・高崎市倉渕町)で、2歳ずつ離れた3人兄弟の末っ子として産声を上げた。

村の当時の人口は5000人ほどで、現在は3000人あまり。榛名山と浅間山に挟まれるように、細長く広がるのどかな田舎町だ。今はなき倉渕川浦小時代(6年時に倉渕小に統合)の同学年はわずか4人。2つの学年が1つの教室で授業を受けていた。

そこから車で10分ほど離れたところにある生家は築80年ほどの2階建てで、今なお父・与史夫さん(56)と母・妙子さん(50)、2人の兄、3匹の猫が暮らす。

「夫の実家です。昔の家の造りなので1階は仕切りをなくせば1つの広い部屋になりますし、縁側と室内は障子で仕切られているところも。猫たちは床下から勝手に出入りしています(笑い)。30年ほど前に増設した2階は7畳ほどの部屋が4つですよ」と、妙子さん。

長男の出産前まで看護師として働いていた妙子さんは、丸山が生後10カ月の頃にパートタイマーとして復職。朝8時半から16時まで勤め、帰路に就くその足で学童、幼稚園、保育園などをハシゴ。息子たちを乗せながら家に戻る。そこからが大忙しだ。

重機などの製造に携わる会社員の与史夫さんの仕事が終わるのが18時半ごろ。その帰宅に合わせて掃除や洗濯をこなしつつ、夕飯を作る。家族全員が一緒に食事を取るのは今でも変わらない丸山家のルールだ。共働きということもあり、夜は家族のだんらんの時間を大切にした。

「2階の一室に家族5人で寝ていました。2段ベッドに長男と次男。私たち夫婦と和郁は布団を川の字に敷いてそこに。前橋育英高の寮に入るまではこんな感じでしたね。不思議なことに長男や次男からも、自分の部屋が欲しいなんて言われなかったんです。でも、さすがに今は違いますよ(笑い)」(妙子さん)

丸山が野球を始めたのは小学1年生の頃。家族の中に野球好きはいなかったが「ある日突然、やりたいと言い出した」(与史夫さん)ため、地元にあった全メンバーで15人ほどの倉渕ファイターズに通わせた。試合があれば応援に行くが、特別な指導をしたり練習に付き合うことはほとんどなかった。本人がコツコツ自主練にいそしむ姿も見ていないという。

丸山が武器とする50メートル5秒8の俊足、プロから声が掛かるほどの打撃センスは誰の血なのかと両親は揃って首をかしげる。だが、その飛び抜けた身体能力の片鱗は4歳時から見せていたようだ。「私が所属していたママさんバレーの大会に連れて行った時のことです」と、妙子さんがこう続ける。

「見学に飽きたのか和郁が『(スーパーの中にある)ゲームセンターに行きたい』と言い始めた。ダメだと諭しましたが、まったく聞く耳を持ってくれない。私もカチンときて、『それなら行ってきなさい』と突き放したら、まさか本当に1人で行ってしまうとは……。会場の付近には大きな用水路や、見通しの悪い大通りもあります。生きた心地がしませんでした」

話を引き取るのは与史夫さんだ。

「車で見回った私が発見しました。会場から3キロも離れた場所で、キチンと道路の右側を歩いていたんです。4歳なのによく歩いたなと。けれども、ゲームセンターとは逆方向。『どこへ行くの?』と聞いたら、『お金がないから家から取ってくる』です。道も合っていたし、しっかりしているなと感心しましたね(笑い)」

4歳児にして両親の度肝を抜いたその足で、プロ野球界に旋風を巻き起こす。



下は2021ドラフト会議でヤクルトが指名した選手です。2位指名・丸山君のスカウト評はこちら

ヤクルトの2021ドラフト指名選手
1位山下 輝法政大投手
2位丸山 和郁明治大外野手
3位柴田 大地日本通運投手
4位小森 航大郎宇部工高内野手
5位竹山 日向享栄高投手



draftkaigi at 07:03│ │ヤクルト 
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