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ドラフト選手の家庭の事情、翁田大勢(巨人1位)

2021年11月06日

11/6、日刊ゲンダイ38面「ドラフト選手の家庭の事情」より 

2021巨人ドラフト1位 翁田大勢
関西国際大・投手・動画

兵庫県多可郡多可町八千代区(旧野間谷村)では、1947年から9月15日を「としよりの日」と定め、お年寄りを大切にする気持ちを育んできた。これが全国に広がり、国民の祝日「敬老の日」の制定につながったという。そんな山あいの町で翁田大勢(動画)は育った。

父・八寿男さん(54)と母・いずみさん(54)は、ともに兵庫・西脇工出身。高校時代から知り合いだったが、1学年上のいずみさんによれば、この頃はまだ友達。交際が始まったのは卒業後で「23歳か24歳の時」に結婚した。

八寿男さんの実家に入り、現在も祖父・八五郎さん(81)、祖母・はつみさん(76)が2階建ての一軒家に同居する。八寿男さんがこう言う。

「うちは田舎の古い一軒家ですから、部屋の数は10以上あって母屋もあります。大勢が小さい時は、ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんもいて、計4世帯が同じ屋根の下に暮らしていました」

父、母、姉、兄、そして本人。一家5人全員が西脇工高出身だ。兄・勝基さん(25)は2013年夏、エースで4番として春夏通じて初の甲子園に導いた。

姉・あかりさん(27)は陸上部に所属。東京五輪陸上女子1500メートルで8位入賞を果たした田中希実は後輩に当たる。天満屋に進んだ13年の全日本実業団対抗選手権3000メートルで優勝。この時の9分3秒52は今でも岡山県記録となっている。

父・八寿男さんも野球部出身。強肩の遊撃手としてならし、卒業後は三洋電機・加西事業部の軟式野球部で活躍した。母・いずみさんは中学時代に駆り出された陸上大会の800メートルで県大会まであと一歩のところに迫るなど、足は速い方だった。

八寿男さんは11年4月に三洋電機がパナソニックの完全子会社となり、事実上消滅したことで、今から8年ほど前に伊東電機へ転職。流通業界のコンベヤーなどで使う「モーターローラー」を製作している。

多可町の自宅から西脇工までは片道23キロほど。自宅近くは電車が通っていないため、兄弟は自転車で通学した。「行きは『下り』だから1時間弱。ただ、帰りは『上り』だから1時間以上かかります。練習後だから大変だったと思います。足腰は強くなったかもしれませんけど……」と八寿男さんは振り返る。

父の影響で4学年上の勝基さんは小1の時に八千代少年野球クラブに入団。翁田も兄の背中を追うように小1から同クラブで野球を始めた。西脇工の木谷忠弘監督がこう言う。

「高校時代の2人を比べると、兄の方がフォークでカウントが取れたり、決め球に使えたりと完成度が高い投手でした。大勢の方は伸びしろはありましたが、まだオーバースローで、これといった武器がなく、未完成の投手でした。高校時代は兄の方が上でしたね」

サイドスローに変えたのは、高校から大学に進学する前だった。「指名漏れしたこともあって、大学に入学する前にコーチと腕の位置を下げるフォームに取り組みました。球威さえ落ちなければ、横から投げた方が打者は怖いだろうという狙いでした」(木谷監督)

八寿男さんは言う。

「勝基は球は速くないけど打たれないタイプ。大勢は小学4年生ぐらいから球の速さだけはピカイチでした。大勢が高校を選ぶ時、同じ西脇工に進んだら、甲子園に行った兄ちゃんと比べられて苦しむだろうと分かっていましたが、この子やったら大丈夫。あっけらかんとしたところがあるので、乗り越えて大きくなってくれるだろうと思ったので、あえて進学を勧めました」

高校時代に土台をつくり、大学進学後に才能が開花。巨人のドラフト1位選手に上り詰めた。西脇工を選んだことは決して間違っていなかった。



下は2021ドラフト会議で巨人が指名した選手です。1位指名・翁田君のスカウト評はこちら

巨人の2021ドラフト指名選手
1位翁田 大勢関西国際大投手
2位山田 龍聖JR東日本投手
3位赤星 優志日本大投手
4位石田 隼都東海大相模高投手
5位岡田 悠希法政大外野手
6位代木 大和明徳義塾高投手
7位花田 侑樹広島新庄高投手


draftkaigi at 07:02│ │巨人 
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