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ドラフト選手の家庭の事情、黒原拓未(広島1位)

2021年11月11日

11/11、日刊ゲンダイ29面「ドラフト選手の家庭の事情」より 

2021広島ドラフト1位 黒原拓未
関西学院大・投手・動画

「亡くなった両親に聞いたことはないけど、たぶん『和歌山の男』という由来だと思います」。笑いながら自身の名前についてこう説明するのは金属加工の工場に勤める黒原の父・和男さん(58)だ。

和男さんが生まれ育ち、末っ子の黒原を含めた3兄弟を育てたのは和歌山県海南市。中学まで軟式野球、高校時代は地元のソフトボールクラブに所属していた和男さんは、就職後もときどき野球やソフトボールに親しんだ。

23歳のある日、行きつけの散髪屋の店主から「息子が少年野球をしているから、ちょっと見てやってくれへんか」と頼まれたことがきっかけで、日方スポーツ少年団でコーチを始めた。結婚1年目のことだった。

「新婚なのに妻が怒らなかったか? それは大丈夫でした。当時、カフェで働いていた妻は日曜日に仕事があったし、かなり長い間柄でしたから。付き合いだしたのは私が高校生で、妻は中学生の時。出会いは家の近所のプールで、私が友人らと声を掛けたのが始まりです。同じくらいの年と思っていたら、年下で(笑い)。人生初のナンパでした」(和男さん)

30歳すぎて長男が生まれたため、和男さんは家族サービスのために少年野球から距離を置いた。翌年に次男、その4年後に黒原を授かった。次男が小学2年から、かつて所属した日方スポーツ少年団で野球を始めたことでチームに戻り、監督に就任。同年に長男も入団した。

物心がついたころから母に連れられて兄2人のプレーを見ていた黒原が野球をするのは既定路線かに見えたが、「小学生に上がる時に『野球もいいけど、サッカーもやってみたい』と言い出したんです」と、パートで介護士をする母・千晶さん(56)がこう言う。

「私としては野球をしてほしかった。送り迎えの都合もありますし。だから『迷ってるのなら野球でええんちゃう?』『お兄ちゃんもおるし、心強いよ』と(笑い)」

一時は気持ちが揺らいだものの、母の「導き」で野球を選択。小学3年時に少しだけ投手を経験したが、本格的に投げ始めたのは中学2年になってから。それでも「直球は遅いけど、カーブが良かったらしい」(和男さん)と、智弁和歌山高から声が掛かった。長年、少年野球に携わった和男さんが言う。

「家で野球の指導はほとんどしませんでした。たまに本人から尋ねられたらアドバイスするくらいですかね。私の方針を押し付けることになるのは避けたかったからです。のびのびやらせていたら、中3ごろから自主練を始めるようになって。家の近所を走りに行ったり、シャドーピッチングをしたり。私は試合の応援には行きますが、見守るだけでした」

千晶さんは朝4時台から息子たちの弁当を用意した。

「拓未は(給食がなかった海南中の)3年ぐらいから『お米さえあれば体をつくれるやろ』と言うので、毎日3合の白米を持たせました。お米が大好きな子で、お米だけでも食べられるんです。お弁当のオカズ作りは楽できました(笑い)」(千晶さん)

実家から通った智弁和歌山高では1年秋からベンチ入りし、3年夏は甲子園に出場。関西学院大へ進むと2年春からエースナンバーを背負い、4年春は全日本大学野球選手権の8強入りに貢献した。身長173センチと小柄ながら広島からドラフト1位で指名されるまでになった。

「広島には高校で1学年下の林晃汰選手がいて、息子たちも保護者同士も親しくさせてもらっているんです。だから心強いだろうし、私もうれしいです」(千晶さん)。一足先にプロ入りした後輩による打撃の援護も期待できそうだ。



下は2021ドラフト会議で広島が指名した選手です。1位指名・黒原君のスカウト評はこちら

広島の2021ドラフト指名選手
1位黒原 拓未関西学院大投手
2位森 翔平三菱重工West投手
3位中村 健人トヨタ自動車外野手
4位田村 俊介愛工大名電高内野手
5位松本 竜也ホンダ鈴鹿投手
6位末包 昇大大阪ガス外野手
7位高木 翔斗県岐阜商高捕手



draftkaigi at 06:42│ │広島 
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