斎藤周(東京大)、ソフトバンクのGM付データ分析担当に
2021年11月30日

平均年収1500万円超えともいわれる大企業の内定を辞退し、前例のない道へ―。未知なる挑戦に、東大・斎藤周は胸を高鳴らせる。「ワクワクが100%。不安というのは、自分の中ではないですね」
右肩のけがの影響で、2年秋から学生コーチ、3年秋からはアナリストを兼任。SNSを通じてデータ分析に関する知見を積極的に発信してきた。その中の一つであるツイッターをきっかけに、ソフトバンクから声が掛かった。
突然のオファーに驚き、戸惑ったが、決断は早かった。「またとないチャンス。これは行くしかないなと思いました」。肩書は「GM付データ分析担当」。ソフトバンクの勝利のために、アナリストとしての経験を生かすと決めた。
しかし、それだけではない。斎藤は会社を設立するというさらに大きなチャレンジに踏み切った。社名は「株式会社アマテクノ」。雇用形態に関しては斎藤からソフトバンク側に提案した。
「野球好きな子供たちに貢献していけたらなという思いを強く持っていたので。会社を立ててやっていくことで、より多くの方に貢献していけるかなと思いました」
あくまでも一番の目標は、ソフトバンクの力になること。だが、オフシーズンなどを利用し、少しずつ自分の守備範囲を広げていくつもりだ。
「いろんな機械が出てきたことで、これまで以上に誰でも自分の現在地、どう取り組めばうまくなるかが分かりやすくなると思う。子供たちが自分で考えながら練習していける環境をつくっていけたらと思います」。データ分析から、野球界の未来を切り開いていく。
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│ソフトバンク