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松田康甫(BC・茨城)、ドジャースとマイナー契約

2022年01月17日

日刊スポーツwebsiteより (source)

松田康甫(茨城アストロプラネッツ・投手)
193cm・右投右打

ベールに包まれた無名右腕が、メジャーの舞台に挑む。BC・茨城の松田康甫投手が16日までにドジャースとマイナー契約を結んだ。17日に会見が行われる。

身長193センチ、体重93キロで最速155キロの大型右腕だが、入団1年目の昨季の登板はわずか3試合。拓大時代も4年間で公式戦のマウンドに上がったのは1度のみ。実績こそないが、伸びしろを買われた未完の年男が、米国でのし上がる。

身長193センチの長い手足から繰り出される力強い速球がメジャースカウトの目に留まった。ドジャースとのマイナー契約を決めた松田は「うれしいです。家族に伝えたら『ありえん!』って驚かれました」と白い歯をのぞかせた。ここまで抜きんでた成績は残していない無名右腕のメジャー挑戦。家族が絶句したのも無理はなかった。

石川・金沢高では3年夏にエースとして県8強入りも、甲子園は未出場。拓大進学後も1年冬に右肩の内視鏡手術を受けた。その影響で、公式戦の登板は4年間でわずか1試合。その唯一のマウンドも苦い思い出が残る。

「4年最後のリーグ戦で順位も決まっていた試合でした。『練習頑張ってたから』って記念に登板させてもらったんですけど、13球中1球しかストライクが入らなかったんです」。3者連続四球。投げることに恐怖さえ覚えた。

それでも卒業後は、当時の最速146キロに将来性を感じたBC・茨城に入団。ジョニー・セリス前監督からの「野球を楽しく。エンジョイだ」という言葉に、失敗を気にしなくなった。

練習量を減らす勧めも受け、毎日入っていたブルペンを週に1度に。松田は「毎日入ることでなあなあになってしまっていた部分が、減らすことで1回1回の質が上がりました」。

入団1年目の昨季の登板はわずか3試合だったが、4月の巨人3軍との交流戦で先発し、潜在能力の高さを披露。松井、加藤、増田睦から3者連続三振を奪った。1イニングだけの登板も手応えをつかみ、球速は155キロまで伸びた。

小学生の頃から、夢はメジャーリーガー。「ずっと世界一の野球選手になりたいと思っていました。まずはメジャーの選手になることが目標です」と力を込めた。関係者は「角度があって打者は実際の球速以上に速く感じると思う。将来的には100マイルを超えてもおかしくない」と話す。「アピールポイントは球速です」という未完の大器が、茨城から海を渡る。



draftkaigi at 07:04│ │独立リーグ 
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