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矢沢宏太(日体大)、巨人「投打二刀流でいける!」

2022年05月19日

5/19、夕刊フジ終面より 

矢沢宏太(日本体育大・投手)
173cm・左投左打・動画

今春の日体大・矢沢宏太(動画)は野手として11試合出場で打率・350、1本塁打、8打点。投手で7試合に登板し、4勝2敗で防御率1.83だった。

藤嶺藤沢高時代から本格派左腕であると同時に俊足と長打力のある打撃で注目を集め、日体大でも昨秋リーグ戦から二刀流で本格デビューした。

14日に春季リーグ戦最終登板を6回4失点(3自責)で終え、「今週は1週間空いたので練習で追い込んで負荷は掛かっている。リーグ最終盤になって開幕と比べたらフレッシュな状態ではないので、パフォーマンスも落ちているなという実感もあります。もっと練習を重ねてシーズンを通していいパフォーマンスをしていきたいと思っている」と冷静に自己分析。

15日の帝京大戦は「2番・DH」で打者に専念し、5打数2安打1打点だった。

コロナ禍で中止となった3月の侍ジャパン強化試合・台湾代表戦にアマ球界から異例の〝飛び級〟選出され〝全国デビュー〟する予定だった。

栗山監督は3月1日に続き、早くも2度目の視察で、「全てのことができる。しっかり走れて、攻撃力もあって、ボールも投げられる。投手もできるというその幅の広さが見えた。体の疲れも出てくるころ。逆にそういった日にどうするか見たかった」と高評価。

大谷を投打二刀流へと導き、日本のみならずメジャーでもMVPを獲得するまでに成長させた栗山監督。本調子でなくても試合をつくり、セフティーバントを試みるなど、投打に能力の高さを感じ取っていた。

「投手としてもドラフト1位、野手としてもドラフト1位で評価していただきたい。ひとつひとつのプレーを見てほしい」と矢沢も二刀流を志願している。

栗山監督はまな弟子である大谷との共通点を「明らかに野球小僧。野球に対して後のことを考えずにできる限り前に進める。それくらいでないとみんなが『えっ⁉』って思うような野球選手になれない。そこはすごく似てると思いました」とみている。

さらに「二刀流って言うと大谷翔平をイメージすると思う。先発で4番っていう。ただ、そんなタイプばかりじゃない。例えば1番で足を使って引っかき回して回すようなタイプの選手が急にマウンドに上がる、そういうイメージを持たせてくれる」と大谷とは異なる二刀流像を矢沢に託す。

あるスカウトは「大谷と違って矢沢は173センチと上背がない。二刀流に耐えられるだけの体の強さが蓄えられるか」と疑問視。しかし、矢沢をマークする巨人・内田スカウトは「もちろん、起用法は現場に任せることになるんだけど」と前置きした上でこう反論する。

「首都の1部でエースで主砲。この時点であり得ないほどすごい。プロでの二刀流をイメージするなら、DHのないセでも外野と左のリリーフの二刀流という考え方はできるはず。今はリリーフが3連投を避ける起用は多いから、休養日を埋める役割もいい。先発でも打線に入れば戦術の幅は広がる。投手と打者のどっちもいいからね。現時点では絞れないし、絞る必要もない」と速球派左腕としての利点を生かす起用法も想定する。

栗山監督も「これから体を鍛え込んでいって、さらに幅が広がると思う」とまだ細さの残る肉体面の強化の必要性を認めている。大学球界に現れた第二の男を「俺は好きなのね。なんかワクワクさせてくれる」と語る代表監督の次の夢に応えられるだろうか。



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draftkaigi at 06:57│ │巨人 
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