矢沢宏太(日体大)に10球団、中日・ヤクルト高評価
2022年09月04日

矢沢宏太(日本体育大・投手) 173cm・左投左打・動画 |
注目のドラフト候補、日体大・矢沢宏太投手(動画)が10球団23人のスカウトが見つめる中、二刀流で躍動した。投手として先発し7回を3安打1失点に抑えると、その後は指名打者を解除し、打席にも立った。試合は筑波大にタイブレークの末にサヨナラ負けしたが、ドラフト会議へ向けて、存在感を見せつけた。
開幕戦を白星に導くことは出来なかったが、矢沢の高評価に変わりはない。ドラフト最注目の二刀流は「今日は自分が打てば勝てた。次は好機で1本打ちたい」と、すでに次の試合に気持ちを切り替えた。
投手としては7回3安打1失点と試合をつくった。「ストライクゾーン内で勝負出来れば、そこまで打ち込まれることはない」。スライダーなど変化球を中心に、この日最速145キロの直球を組み合わせ、制球重視を心掛けた。
初回に振り逃げで1点を与えたが、その後は0を重ねた。降板後は指名打者を解除し、「5番右翼」に入った。2打数無安打も「強引に引っ張るのではなく、逆方向に丁寧に打つ意識で打席に入った。内容的には良かった」と手応えを感じている。
矢沢は今秋の目標に個人では「リーグ戦首位打者、最優秀投手」、チームとしては「日本一」を掲げる。その先には「ドラフト1位」が待っている。初戦の悔しさを糧に、残りの試合で大暴れする。
~以下、矢沢についてスカウト評~
▼中日・米村シニアディレクター
「投手としても、打者としてもトップクラスの選手に間違いない。我々は立浪監督に対して、打つのも投げるのもいい素材がいますよ、と提案するだけ」
▼ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク
「変化球とのコンビネーションがいい。投手としても、野手としても魅力がある」
(9月3日 首都大学野球 筑波大 3―2 日体大)

