阪神、前田悠伍(大阪桐蔭)を1位候補にリストアップ
2022年12月27日

前田悠伍(大阪桐蔭高・投手) 180cm・左投左打・動画 |
将来のエース候補に熱視線だ。阪神が来秋ドラフト1位候補として、大阪桐蔭・前田悠伍投手(動画)をリストアップしていることが26日、分かった。
1メートル80、78キロの投手らしい体格から最速148キロの直球を投じ、まとまったフォーム、安定した制球力、多彩な変化球も兼ね備えて完成度はアマチュア球界随一。地元・関西出身の「金の卵」獲得を見据え、密着マークしていく。
花巻東・佐々木麟太郎、広陵・真鍋慧、九州国際大付・佐倉俠史朗・・・。「高校生四天王」の中でも、ひときわ輝きを放つのが、大阪桐蔭・前田だ。1年秋の明治神宮大会、2年春の選抜、同秋の国体、明治神宮大会とすでに4度の“全国制覇”を経験し、その原動力となってきた。
名実ともに23年アマチュア球界のトップランナー。地元の阪神も当然のごとく、指名リストの最上位に、その名を記す。
1メートル80、78キロの細身の体から、しなやか、かつバネの利いたフォームで最速148キロの直球を投げる。カットボール、スライダー、チェンジアップも切れる。安定感、投球術も兼ね備え、高校2年の段階で、ずばぬけて完成度が高かった。
2年春選抜は2試合13イニングを投げて自責点0。阪神の畑山俊二統括スカウトは同夏に視察した時点で「2年生ながら、今年のドラフトでも1位候補に入るレベル。球速、変化球の精度ともに素晴らしい」と絶賛していた。注目度の高さがうかがえる。
阪神の近年のドラフト指名傾向からも「前田1位」の可能性は高まる。17年清宮、18年藤原、19年奥川、22年浅野は「甲子園のスター」。20年佐藤輝、21年小園は「関西出身」。つまり「甲子園のスター」もしくは「関西出身」をイの一番の1位で指名してきた。抽選で外した場合はこの限りではないものの、暗黙の決まりごとが存在しているかのように、2大指標に沿って動いている。
滋賀県出身で、22年選抜優勝メンバーの前田は、実力を備えるだけでなく、阪神が求める2条件にもピタリ当てはまる。2年秋の新チームからは主将も任され、リーダーシップまで評価されている。
球団関係者は「2年夏以降は本調子ではなかったかもしれないが、結果的に明治神宮大会にも優勝した。メンタルの強さがあるのだろう。さらに成長をするのではないか」と、さらなる進化にも期待を寄せた。差し当たっての評価機会は、出場当確ランプをともしている来春選抜。全国の野球ファン同様、阪神スカウト陣もネット裏から熱視線を注ぐ。


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│阪神