桜井俊貴(巨人戦力外)、関西地区担当スカウトに
2022年12月29日

桜井俊貴(2015巨人1位)が次の挑戦に向かう。11月に12球団合同トライアウトを受けたが、NPBからのオファーはなく「やり切ったというのが一番の気持ち」と引退を決断。来年からは球団の関西地区担当スカウトに就任する。
「いい選手を見極めて強い戦力となれるように、スカウトとして巨人の力になれたらと思います」と、違う形でチームに貢献すると誓った。
2019年には自己最多8勝を挙げ優勝に貢献したが、20年以降は3年間で5勝と苦しんだ。忘れられない試合がる。20年10月5日の阪神戦で、援護点をもらった直後に失点。四球を出して大山に勝ち越し2ランを浴びた。試合後、原監督は「あの点の取られ方は、子供ちゃんが野球をやっているようなもの」と厳しい言葉を残した。
その夜、宿舎の食事会場。原監督に呼ばれ、1本の高級ワインを手渡された。その試合で打たれた他の選手と飲み干すと、指揮官からは「ちょっとは大人になったか」と声をかけられた。原監督なりの励まし。試合後の言葉を知っていただけに心が少し軽くなった。
その後も何度もチャンスをもらった。監督室に何度も呼ばれ、たくさん話をした。「腕の振りはチームトップレベルだから」、「もっと自信を持って」。その期待に応えたい一心だった。
引退報告の際には「第二の人生の方が長いから頑張りなさい」と激励された。人生のテーマは挑戦。新しい舞台でチームの戦力となり、球団に、原監督に恩返しする。

巨人の2015ドラフト指名選手 | |||
1位 | 桜井 俊貴 | 立命館大 | 投手 |
2位 | 重信 慎之介 | 早稲田大 | 外野手 |
3位 | 与那原 大剛 | 普天間高 | 投手 |
4位 | 宇佐見 真吾 | 城西国際大 | 捕手 |
5位 | 山本 泰寛 | 慶応大 | 内野手 |
6位 | 巽 大介 | 岩倉高 | 投手 |
7位 | 中川 皓太 | 東海大 | 投手 |
8位 | 松崎 啄也 | 日本製紙石巻 | 内野手 |
★プロ入り後の成績★ |
draftkaigi at 15:58│
│戦力外通告