2023ドラフト、スカウトも練習始めからスタート
2023年01月03日

寮生活を過ごすプロ志望の高校、大学の野球部員らが実家に戻って年を越し、初詣で願を懸け、そして新たな気持ちでグラウンドに戻り、新シーズンへのスタートを切る。その練習初めの日から、スカウトの仕事もスタートする。
「練習納めの日のランニングのタイムと同じタイムで走れないと、練習初めのランニングを終わらない」。
年末年始で恒例の両翼間フェンス沿い30本のPP走について明大・田中武宏監督は、こう説明している。全体練習の休みはあるが、常に自己管理をし、練習スタートに備える気概があって過ごし、シーズンが始まるからだ。
こうした動きをスカウトもしっかりチェックする。「正月にちょっと緩めた。1週間で取り戻す」とか「プロになったら、やる」という甘い思いは見とおされる。
ドラフト指名後、どういうふうに練習をしているかを担当スカウトとして毎週欠かさず見て、自主トレ、キャンプの期間を無事過ごす選手かどうかを説いていたスカウトの姿を見てきた。
それは、休み明けの高校や大学の野球部(寮)集合時の状況、状態からプロに入ってすぐに一緒のメニューをこなせる姿勢、習慣があるか、身につく素材かまで推測される場合があるということだ。
2022年ドラフトで支配下で指名された高校生は25人、大学生は27人だった。彼らの練習再開初日を後輩はどう見ていたか。13年連続で指名選手を輩出している明大、上位でプロに進んでいる先輩の姿を見てきたドラフトの指名対象となる高校3年生、大学4年生として1年をどう過ごすか?
もちろん、高校では春、夏の大会の結果、大学では春、秋のリーグ戦の結果は重んじられるが、野球に対する向き合い方、練習に対する姿勢は新年早々から、見られている。
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