ヤクルト、度会隆輝(ENEOS)リストアップ
2023年01月06日

度会隆輝(ENEOS・外野手) 183cm・右投左打・動画 |
夢の親子燕が実現するか!? ヤクルトが今秋のドラフト指名候補としてENEOSの度会隆輝(動画)をリストアップしていることが判明した。
球団関係者は「1球目から、どんな球に対しても自分のスイングができる能力がある。教えてできることではない。率も残せるし、本塁打も打てる。毎年3割、20~30発打てる力はある」と左の強打者に太鼓判を押した。
偉大な父の背中を見て成長してきた。父・博文氏は1990年代から2000年代にかけて、内外野を守れるユーティリティープレーヤーとして通算527試合に出場。01年にはリーグ優勝と日本一に貢献し、引退試合の始球式では兄・基輝(現JPアセット証券)が投手役を、隆輝が捕手役を務めた。
隆輝は東京北砂リトルに所属していた小学6年時にスワローズジュニアに選出された。横浜高では1年春からベンチ入り。ヤクルトは当時から注目していた。
甲子園は2度出場。高校通算24本塁打をマークしたが、高3時のドラフト会議では指名漏れを経験した。悔しさを胸に社会人の名門ENEOSに進むと、外野手にコンバートされ、1年目からレギュラーの座をつかんだ。
スター性は十分だ。社会人2年目の昨年は、7月の都市対抗大会で打率・429、4本塁打の好成績を残し、MVPにあたる「橋戸賞」、新人賞にあたる「若獅子賞」、優秀な打撃成績を収めた選手に贈られる「打撃賞」の3冠を達成した。
12月にはベストナイン、最多本塁打賞、最多打点賞で表彰されるなど、社会人のタイトルを総なめにした。ヤクルトには日本選手最多のシーズン56本塁打を放ち、令和初で史上最年少の三冠王に輝いた村上がおり、夢の〝3冠共演〟が実現する可能性もある。
チームの外野手は、41歳の青木を筆頭にサンタナ、塩見、山崎、2年目の丸山和、D3位・沢井(中京大)ら激戦区。ただ、今年の度会は内野手に再挑戦するプランもあり、起用の幅は広がる。球団幹部は「ミート力、バットコントロールはすごいが、社会人に入ってさらにパワーもついた」と高く評価した。
球界の親子鷹と言えば、野村克也と克則(現阪神2軍バッテリーコーチ)や長嶋茂雄と一茂(ヤクルト―巨人)らがいたが、過去に親子2代でヤクルトからドラフト指名された例はない。スワローズの黄金期到来へ、アマ球界の逸材の動向を注視していく。


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