ロッテのイチ推し新人・高野脩汰(日本通運)
2023年01月31日

2022ロッテドラフト4位 高野脩汰 日本通運・投手・動画 |
悔しさがロッテ4位・高野脩汰投手(動画)を突き動かす原動力となった。関大4年時の2020年、プロ志望届を提出するも指名漏れを経験。それでも抱いてきた夢への情熱は冷めなかった。日本通運で2年間の“修行”を積み、ついにプロの道を走り出した。
「指名漏れがあって、よりプロに行きたい気持ちが強まった。社会人の2年で絶対決めないといけないなと思うきっかけになった」
本格的にプロを視野に入れたのは、大学3年の冬。秋季リーグでは最優秀選手賞、最優秀投手賞、ベストナインの3冠に輝き、自信をつかんだ。自然と周囲からの期待も高まったが、ドラフトで名前が呼ばれることはなく「めちゃくちゃ悔しかった」と振り返る。
ただ、それが高野にとって転機となった。大学では直球とスライダーをただ全力で投げていたというが、日本通運ではフォークを習得。コントロールも磨き「まっすぐと混ぜることによって空振りを取れる率が上がった。思い描いた投球ができるように、成長した」。プロで戦うための武器をそろえ、夢をつかんだ。
ダイナミックな投球も大きな武器となる。体を大きく反らし上から投げ下ろす。左腕が遅れて出る独特な投法で打者のタイミングをずらし、角度のついた直球で空振りを奪うスタイルは、出雲商時代に「思いっきり投げられるフォーム」と自身で編み出したものだ。
高校時代から極めてきた形だが、まだまだ課題はある。「今持っている3球種をもっと伸ばす。まっすぐは150キロ近い球をコンスタントに投げられるように」。他には、ツーシームやカットボール、さらに緩急を付けるためのカーブも練習中。“高野投法”で上昇気流に乗る。
チームからは現状、即戦力リリーフとして期待されている。目標には40試合登板を掲げるが、それは単なる通過点だ。目指すは最優秀中継ぎのタイトル。「早くから戦力になれるようにアピールしたい」。夢をつかんだ苦労人が、マリーンズの勝利をつなぐ。

ロッテの2022ドラフト指名選手 | |||
1位 | 菊地 吏玖 | 専修大 | 投手 |
2位 | 友杉 篤輝 | 天理大 | 内野手 |
3位 | 田中 晴也 | 日本文理高 | 投手 |
4位 | 高野 脩汰 | 日本通運 | 投手 |
5位 | 金田 優太 | 浦和学院高 | 内野手 |
★プロ入り後の成績★ |
draftkaigi at 07:01│
│ロッテ