亜細亜大の新入生・石川ケニー、4年後ドラ1向け大活躍
2023年02月26日

石川ケニー(明秀学園日立高・外野手) 176cm・左投左打・動画 |
東都大学野球リーグ・亜大の新入生、石川ケニー外野手(動画)が大学で初の4番を務め、グランドスラムの離れ業を演じ、薩摩っ子の度肝を抜いた。
1点リードで迎えた5回2死満塁のチャンス。ケニーはカウント1-1から慶大のサウスポー・荒井駿也の外角高めカーブをフルスイングした。打球は逆方向に弧を描き、左翼席に着弾。左対左も苦にせず、満塁アーチをたたき込んだ。
「前の打席もカーブが甘めに入ってくる傾向があったので、もう一度狙いにいきました。風にいい形で乗ってくれました」。2回の初打席でも先頭で右前安打を放ち、4打数2安打4打点と主軸の役割を果たした。
茨城・明秀学園日立では投打ともに期待の選手として名を馳せた。「確実に成長できる環境。緊張感があり、精神面が鍛えられる。亜細亜で4年間しっかりやれば、怖いものはない」と亜大の門をたたき、4年後のドラフト1位を目標に掲げる。
前日にチームのグループLINEでスタメンが伝えられ、4番に自らの名を見つけた。「うれしかった。よっしゃ!と思いました」。ほとばしる気合いをバットに込めて、強振した。
生田勉監督は前日、明秀学園日立の金沢成奉監督に「明日は4番でいきます」と伝えた。「ケニーはバッティングが一番いい子。性格がアメリカンで、ハワイアンで、最高です」と大仕事を手放しで称え、「明日か明後日は登板させます。二刀流でいきます」と投手での起用も明言した。
サウスポーとしては最速144キロを誇る。ケニーもブルペンでの投球練習を重ねており、「1イニング、大事な場面でチームの助けにられたら」とスタンバイOKの構えだ。
「構えとスイングだけで、相手に圧がかかるバッティングを目指しています」と理想型を掲げたケニー。怖いもの知らずの若武者が勢いのまま、戦国東都に殴り込む。
(2月25日 薩摩おいどんカップ 亜大6―3慶大)


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