鈴木叶(常葉大菊川)、スローイングをスカウト高評価
2023年03月01日

鈴木叶(常葉大菊川高・捕手) 180cm・右投右打・動画 |
本塁から二塁ベース上へ糸を引くような送球。常葉大菊川の鈴木叶捕手(動画)はプロスカウトから「品がある」と評されるスローイングが武器だ。「送球には好不調の波は出にくい。ステップをきれいに速く踏み、二塁ベースの先に投げるイメージを心掛けています」とそのコツを明かす。
中学1年冬までは二遊間を守る内野手。チーム事情から捕手へ転向した当初は「肩は強くなかった」と言うが、165センチだった身長が高校入学時で175センチ、さらに今は180センチと体が成長するにつれて送球の強さも増していった。
尊敬する人は身近にいる。石岡諒哉監督は2007年のセンバツで同校を初優勝に導いた代の正捕手。当時は1歳で当然記憶はないが、高校入学後に同センバツの決勝の映像を見て気持ちは奮い立った。
扇の要の先輩として石岡監督から「右目で試合を見ながら、左目でネクストバッターのスイングを見られるようになりなさい」と助言を受けた。聞いた時は「そこまでやらないといけないのか」と驚いたが、練習から心掛けていくうちに昨年の秋から実戦でも意識できるようになってきた。
昨夏の静岡大会は部内での新型コロナウイルス感染拡大の影響でベンチ入り11人で臨んだ4回戦で敗退。「もっと先輩と野球がしたかった」と悔しさが募った。
センバツ出場を決めると、1学年上の先輩で日本ハムにドラフト4位で入団した安西叶翔投手から「おめでとう。見てるから頑張れよ」と激励のLINEが届いた。「甲子園は初めての舞台。まずは一試合一試合、勝つことに集中したい」。先輩の分まで憧れの場所で暴れ回る。

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