坂井陽翔(滝川二)、阪神「指先の感覚の優れた投手」
2023年03月05日

坂井陽翔(滝川二高・投手) 186cm・右投右打・動画 |
プロ注目の最速149キロ右腕、滝川二の坂井陽翔投手(動画)は先発して3イニングを投げ、6安打の4失点だった。高校の練習試合が解禁され、初の対外試合にプロ野球11球団のスカウトが集結して熱視線を送るなか、この日最速143キロの直球にスライダー、フォークを織り交ぜて4三振を奪い、大器の片りんは見せた。
「チームとしては初回に先制できたのに、途中から相手のペースに持っていかれた。個人的には昨秋から全然、成長できていないと思います」
エースで主将。昨秋の兵庫大会では準々決勝で0―4の完封負けを喫した相手にリベンジすることはできなかった。3回に5安打を集中されて4失点。それでも冬からのトレーニングをへて、球質の変化に手応えは感じ取る。
ネット裏で視察した阪神・熊野輝光スカウトは「きょうは打たれ出したら制御が利かなくなったけど、まだ初戦。指先の感覚の優れた投手。スピードもまだまだ出るだろう」と将来性を見込む。
186センチの長身。冬から体重増を図っている。食事の回数を増やして、練習前、練習中、練習後にも食べ、風呂上がりに食べ、また寝る前にも。好きなものはきな粉餅という。体重は77キロから約84キロに増えた。「今は90キロぐらいまで上げたい。夏になれば落ちていくので、落ちても80キロ台の後半を維持できるようにしたい」と体づくりを進めている。
甲子園は夏がラストチャンス。それまでに球速155キロを目指し、報徳学園など県下のライバルに立ち向かう。進路は「プロ一本です」と言い切った。
(3月4日 練習試合 報徳学園 6―2 滝川二)


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│阪神