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センバツ高校野球、お金が集まらなくてピンチ!

2023年03月06日

3/6、日刊ゲンダイ33面より
昨夏の甲子園大会に続き、春のセンバツに初出場する能代松陽(秋田)が金欠に喘いでいる。

「応援団派遣できるか センバツ初出場の能代松陽、支援金集めピンチ」。そんな見出しで窮状を報じたのは、大会を主催する毎日新聞。記事によると、初戦で敗れた昨夏の大会では13台のバス代だけで総額1950万円に上ったという。

今大会出場にあたり、同校は卒業生などに寄付を呼びかけるとともに、目標金額6000万円に設定したクラウドファンディングを実施。しかし、3日午後8時時点で同サイトの募金額は49万7500円だけ。学校を挙げた応援ができるのか不透明と言える。

今大会を含めて春夏通算5回の出場実績がある能代松陽ですら集金に苦労しているのだ。初出場校ならなおのことだろうが、どうやら学校によってマチマチのようだ。春夏通じて初出場の城東(徳島)の安芸教頭が言う。

「私たちの学校は120周年という節目の年でもあり、学校行事として日帰りでの応援を実施予定です。他の部活動の大会との兼ね合いもあり、参加生徒は500人少々かと。バスの料金? 大会の日程次第なので今のところ何とも言えません。徳島はバスが少ないから、初戦が徳島マラソン開催日の19日になったらどうなるか……。資金集めについては、2日に卒業生に寄付依頼書を送ったばかり。その他に何かするつもりはありません」

悲鳴を上げているのが29年ぶりに聖地の土を踏む光(山口)だ。「目標金額は前回(1994年夏)と同様の6000万円としていますが、ウチは卒業生に頼ることができず、かなり苦戦しています」と川上野球部部長がこう続ける。

「個人情報の保護が厳しくなった頃から卒業生の住所や電話番号の名簿を作らなくなってしまったんです。だから連絡を取る手段がなくて。ある卒業生から『寄付をしたいのに肝心の手紙が届かない!』と、お叱りの言葉を頂いたほどです。前回出場の際に余った予算と、市からの支援金を合わせて約1200万円。目標金額2000万円のクラウドファンディングからの寄付金は80万円ほど(3日時点)。応援は1泊の車中泊だとして、バス10台の料金が総額およそ400万円。そこに食費や応援グッズの製作費などの諸経費が加わるので、野球部の滞在費や用具の一新などを考えると厳しい状況です。集金のために商工会議所などに挨拶したりと地道に取り組んでいますが……」

対照的なのが春夏含めて大会初出場の彦根総合(滋賀)だ。北村野球部部長が言う。

「甲子園出場を喜んでくださる方が本当に多くいてくださる。感謝すると同時に驚いています。おかげさまで当初の予算案の4000万円は集まりました。卒業生や在校生の保護者からだけではなく、近隣にお住まいの方などからも支援していただいた。総合高校としての強みも出ました。ウチはデザイン系列や製菓系列などさまざまなコースがあり、普通の学校よりも一般企業さまとのつながりが多くあります。そうした企業さまが支援してくださったのも大きいです。全校生徒約500人で日帰り応援を計画していて、県外から通う生徒も多いため、県内外の各地からバスを出すつもり。1台あたりの料金は最大でも20万円弱。すでに40台ほど確保していますが、生徒だけではなく保護者たちも甲子園に行けるように50台の確保が目標です。保護者が参加しやすい土日の日程に割り振られればありがたいです」

それでも、大会に勝てば勝つほど費用はハネ上がる。「試合数が増えた場合に備えて引き続き支援を募っていきます」と北村部長。甲子園出場はめでたいだけではないようだ。


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