阪神オーナーがセンバツ視察へ、ドラフト候補チェック
2023年03月10日

異例の視察で原石発掘だ!昨年12月に就任した阪神の杉山健博オーナーが、18日に開幕する全国選抜高校野球大会を視察する意向を持っていることが8日、分かった。
基本的には週末の視察になるものの、阪神も今秋のドラフト1位候補に挙げる大阪桐蔭・前田悠伍投手(動画)をはじめ、東邦・宮国凌空投手(動画)、広陵・真鍋慧内野手(動画)らプロ候補生をその目で確かめることで、ドラフト戦略における球団内の意思疎通がスムーズに進みそうだ。
17年選抜では、当時の坂井信也オーナーが早実・清宮(現日本ハム)を視察するために甲子園球場を訪問。結果的に、その年のドラフトで1位指名(抽選で外して馬場を獲得)した経緯がある。
どの選手を指名するかは、岡田監督と球団フロントで意見をすり合わせて決定するものの、球団トップが選手の実力を把握していることは、強い組織をつくる上でマイナスではない。
杉山新オーナーは、就任以前からプライベートで高校野球観戦のために甲子園球場を訪問していたことで知られる。熱心な野球ファンとあって、2月の今春キャンプでは、歴代のオーナーでは最多となる4週連続で沖縄を訪れた。肥えた目で、新戦力のアンテナを張り巡らせるようだ。
当然ながら指揮官もアマチュア選手のチェックを欠かさない。大会中、映像で情報収集にあたる。過去には、05年夏の甲子園をテレビ観戦し、偶然目にした当時樟南(鹿児島)の大和(現DeNA)の守備に一目ぼれ。実際に同年秋の高校生ドラフトで指名した“実績”もある。
今年は球団と現場の両トップがアマ球界にも目を光らせ、金の卵発掘に力を注ぐ。



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│阪神