清水凰史(愛知啓成)、中日「体の強さ感じる」
2023年05月04日

清水凰史(愛知啓成高・投手) 181cm・右投右打・動画 |
投手に本格転向してわずか半年の右腕が、チームを4強に導いた。愛知啓成の清水は10イニングで被安打はわずか4。124球を投げても終盤まで球速が落ちず、「制球はよくなかったけど、悪いなりの投球ができた」と自ら及第点を与えた。
140キロ前後の切れのある直球を軸に相手打者を差し込ませた。7回に先頭からの連打で1点を失うも、投球数が100球を超えた9回は三者連続三振。タイブレークに突入した延長10回には140キロ台連発で無失点で切り抜け、延長11回のサヨナラ勝ちにつなげた。
4強入りした昨夏の愛知大会でも投手として登板したが、本職は外野手。昨秋から本格的に投手に転向し、身長181センチで78キロだった体重を85キロまで増量した。直球の最速も142キロから147キロまでアップ。理想とする「指先に掛けてホップする球」に近づけた。
視察した中日・米村明シニアディレクターは「肩のスタミナがあって体の強さを感じる。もう少し球種があればもっといい」と評価。中村好治監督も「以前は6、7回で疲れていたが投げ方がよくなった。一本立ちしてくれた」と目を細める。
「目標は甲子園出場。夏までにもう一つ変化球の切れやスピードを高めたい」と清水。まずは春の頂点に立ち、夏に向けてさらなる進化を遂げる。
(5月3日 愛知大会準々決勝 愛知啓成 2―1 中部大春日丘)

draftkaigi at 06:50│
│中日