村田怜音(皇学館大)、中日・西武・オリックス視察
2023年09月04日

村田怜音(皇学館大・一塁手) 196cm・右投右打・動画 |
皇学館大のプロ注目のスラッガー、村田怜音内野手(動画)が3安打を放ち、今秋のドラフト会議に向けて打力をアピールした。
試合開始早々から持ち前の怪力をみせつけた。1回2死走者なしで迎えた第1打席。カーブにタイミングを外されながらもバットに当てると、打球はぐんぐん伸びて左翼フェンスを直撃。相手の好守備で単打となったが強烈な一打を放ち、打席が2度回ってきた5回にも遊撃強襲の内野安打と左前打を記録した。
この日は3安打でチームの圧勝に貢献。「3打席目までは甘い球を仕留めきれなかった」と反省の言葉を並べたが「最後は前傾になっていたフォームを修正できた」と次につながる収穫も得たようだ。
身長196センチ、体重110キロの恵まれた肉体を持つロマン砲。逆方向にも柵越えを放り込む力を備え、リーグ戦では大学通算19本塁打を数える。今季からは「上の世界で戦うためには必要」と試合前ノックで本職の一塁の他に三塁と右翼の守備にも就く。リーグ開幕前のオープン戦ではスタメンで右翼も守り、将来を見据えて守備のオプションも増やしている。
この日は中日、オリックス、西武のスカウトがスタンドから視察。中日・音チーフスカウトは「第1打席は泳がされながらもフェンスまで持っていった。パワーがある」と評した。
運命のドラフト会議まで2カ月を切った。村田は「打率も大事にしたいが求められているのは長打やホームラン、速い打球。そこにはこだわりたい」と言葉に力を込めた。
(9月3日 東海地区大学野球三重県リーグ 皇学館大 18―1 近大高専)

