ヤクルト
岩本久重(早大)、ヤクルト「捕手ではトップクラス」
2021年03月04日

岩本久重(早稲田大・捕手) 181cm・右投右打・動画 |
東京六大学野球の早大はセガサミーと練習試合を行い、今秋ドラフト上位候補で4番の岩本久重捕手(動画)が社会人相手に2試合連続タイムリーを放った。ソフトバンク、ヤクルトのスカウトの前で、左中間三塁打など2安打2打点で「甘い球を逃さず打つのが継続してできている」と胸を張った。
今春の練習試合初戦のENEOS戦はノーヒットだったが、ホンダ戦に続いて殊勲打。昨秋リーグ戦は4番で打率1割8部2厘、4打点に甘んじた。このオフは、間の取りなどを見直し「技術の土台があれば、気持ちの空回りもなくなる」と汚名返上を誓った。
ヤクルト編成部スカウトグループの橿渕デスクは「スローイングもいいし、キャッチャーとしてはトップクラス」と評価した。
(3月3日 練習試合 早稲田大 6-6 セガサミー)

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平井諒(ヤクルト戦力外)、四国IL愛媛の練習に参加
2021年03月02日

2009ヤクルトドラフト4位 平井諒 帝京五高・投手 |
四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツは1日、昨季限りでヤクルトを退団した平井諒投手(2009ヤクルト4位)が2日より練習に参加することを発表した。
平井は帝京第五高から2009年のドラフト4位でヤクルトに入団。故障の影響から一時は育成契約になったが、支配下復帰した2016年にキャリア最多の33試合に登板するなど復活。しかし、昨季は一軍登板ないままシーズン終了を迎え、2020年限りで戦力外通告となっていた。
愛媛球団の発表によれば、今回はあくまで練習参加という形で、正式に入団する契約は結んでいないとのこと。平井はNPB復帰を目指しており、今後は高校時代に過ごした“地元”でもある愛媛県を拠点に調整していくとみられる。

ヤクルトの2009ドラフト指名選手 | |||
1位 | 中沢 雅人 | トヨタ自動車 | 投手 |
2位 | 山本 哲哉 | 三菱重工神戸 | 投手 |
3位 | 荒木 貴裕 | 近畿大 | 内野手 |
4位 | 平井 諒 | 帝京五高 | 投手 |
5位 | 松井 淳 | 日大国際関係学部 | 外野手 |
★プロ入り後の成績★ |
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ヤクルト、スカウティングと育成を強化へ
2021年02月20日

『育成のヤクルト』に向けた新たな改革が、動き出した。ヤクルトは今季から編成部内にスカウト育成グループを新設し、育成コーチとして土橋勝征・前2軍内野守備走塁コーチ、育成投手コーチには前スカウトの山本哲哉氏が就任した。育成コーチの設置は2013年以来、実に8年ぶりとなる。
中長期的なビジョンに基づいた戦力強化へ、組織改革に乗り出す。小川淳司GMは「編成部の中に新たに(スカウト育成グループを)組織化して、選手をより強化していこうということ。育成コーチと、フロントからの育成担当をコンディショニングとともにつけて、選手育成にあたることになる」と説明した。
(1)体力強化(2)基礎練習(3)実戦-の「3つの柱」を軸に、一定の観察期間を持って育成プランを進めていく考えだという。
球団では2015年のドラフト会議から、毎年3人程度の高校生を指名してきた。18年ドラフト1位の村上が不動の4番に成長し、広岡、高橋、梅野、古賀、浜田らも1軍の戦力になった。20年ドラフト1位の奥川も2軍で経験を積んで昨季最終戦で先発するなど、育成面で着実に成果を上げてきた。
今回のスカウトと育成が一体となった組織改革は、その延長線上にある。
自身もスカウト、2軍指導者の経験が長い小川GMは「中長期的に考えれば、スカウティングと育成というのはチームを強くするための根幹として重要な位置づけになってくる。根幹を担っているといってもおかしくない」と話した。
今オフは山田、石山、小川のFA組の残留に成功。外国人ではサンタナ(前インディアンス)、オスナ(前パイレーツ)、サイスニード(前アストロズ)を獲得。ソフトバンクを退団した内川も獲得するなど積極補強を続ける一方、未来に向けて大きな布石を打った形だ。
2016ドラフト、12球団の指名選手一覧はこちら
2017ドラフト、12球団の指名選手一覧はこちら
2018ドラフト、12球団の指名選手一覧はこちら
2019ドラフト、12球団の指名選手一覧はこちら
2020ドラフト、12球団の指名選手一覧はこちら
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あのドラフト選手は今、藤井秀悟(ヤクルト2位)
2021年02月16日

1999ヤクルトドラフト2位 藤井秀悟 早稲田大・投手 |
藤井秀悟さん(1999ヤクルト2位)は現役時代に4球団を渡り歩いた。ヤクルト、日本ハム、巨人、DeNAで計15年間プレーし、引退後は15~19年に巨人で打撃投手。20年からはDeNAで打撃投手と広報を兼務している。
DeNAの裏方は、二つの仕事を兼務することが必須。藤井さんは「もう1段階挑戦しようと思い、もし野球が終わっても世界が広がる」と、打撃投手と広報の“二足のわらじ”を選択した。
広報としては、主に球団公式Twitterで撮影から編集、投稿までを担当。「多くの選手を知っていただけるように心掛けています」。DeNAは若手が多い。彼らの認知度を上げるために、露出を増やすことに重点を置く。
「野球好き以外の人にも興味を持ってもらえるTwitterにしたい」と意欲的だ。今春キャンプは無観客で、来場できないファンのためにも選手たちを追い続けている。
藤井さんはもう一つの仕事である打撃投手を「天職」と言う。言い切れる背景には、現役時代の苦しい経験がある。今治西高、早大時代に「左肘内側側副靱帯」を損傷した。
プロ入り後も03年に違和感を覚えた。四つの病院を回った結果、全てで「手術が必要」と言われた。開幕後、初めての手術に踏み切った。
140キロ台後半だった直球は術後、140キロを切った。手術前の変化球はカーブだけ。当時の正捕手・古田(現野球評論家)から「カーブだけでは通用しない」と言われたことでモデルチェンジを決断した。後輩左腕の石川たちに質問攻め。ボールに指で握る位置を書き、感触を確かめながら変化球を覚えた。
結果、04年以降も10年間、現役を続けられた。だからこそ、今は打撃投手として、何よりも投げることに生きがいを感じる。
逆指名でヤクルトに入団し、手術を経て日本ハムへトレード。そこから巨人へFA移籍し、村田修一の人的補償で巨人からDeNAへ。最後は自由契約…。貴重な経験を積んだ。酸いも甘いも味わった現役時代の財産は、広報にも打撃投手にも生きている。藤井さんはあらゆる形で選手をサポートしていく。

ヤクルトの1999ドラフト指名選手 | |||
1位 | 野口 祥順 | 藤代高 | 内野手 |
2位 | 藤井 秀悟 | 早稲田大 | 投手 |
3位 | 米野 智人 | 北照高 | 捕手 |
4位 | 細見 直樹 | 比叡山高 | 捕手 |
5位 | 花田 真人 | 中央大 | 投手 |
6位 | 本間 忠 | 日本文理高出 | 投手 |
★プロ入り後の成績★ |
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2021期待の新人、元山飛優(ヤクルトドラフト4位)
2021年01月27日

2020ヤクルトドラフト4位 元山飛優 東北福祉大・遊撃手・動画 |
親の厳しさがあったから、今がある。ヤクルト・元山(動画)の父・誠司さんは、息子に常に1番を求めた。飛優の名も「飛び抜けて優れている」という意味を込めて付けたほどだ。
「父は負けず嫌い過ぎて、1番じゃないと気が済まないタイプ。僕が誰かより打っていなかったとか守れていなかったとか、そういうのが大嫌い」
生駒ボーイズに所属した中学時代、父は一瞬の隙も見逃さなかった。「コーチが言っていたことを僕ができているか、できていないか。僕をずっと見ているので、いい時と悪い時を分かっている」。気の緩みからミスをすれば、チームメートが帰宅後も2人だけグラウンドに残り、誠司さんのノックを受けた。
消極的なプレーでエラーをした時など、もってのほか。生駒ボーイズのグラウンドから家まで車で40分の距離を、3時間以上かけて走って帰らされた。そんなスパルタ指導にも、深く感謝しているという。
「父の怖さに比べればなんでもへっちゃらでした。父が厳しすぎたおかげで、高校、大学で伸び伸びできた。それが一番です」。強靱な精神力が身についた。
小学6年時には、なくしてしまったキャッチャーミットを、父に言われて夜中まで探し回ったこともある。それも道具の大切さに気づいてほしかった誠司さんの思いゆえだ。
愛情と裏返しの厳しさで、広い守備範囲を誇る大学球界屈指の大型遊撃手に成長した。球団の期待も大きく、背番号6をつける即戦力。1月の“初任給”では「何かプレゼントしようかなと」。開幕後には、神宮で躍動する姿が何よりの恩返しになる。


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