ドラフト制度
ドラフト会議の指名順、10月25日時点の順位反映へ
2020年09月19日
9/19、デイリースポーツ5面より
10月26日のドラフト会議における2位指名以降のウエーバー指名順が、会議前日の同25日終了時点での順位を反映することになった。
例年、ドラフト会議はレギュラーシーズン終了後に開かれ、ウエーバー順は確定した順位が反映されていた。ただ、今年は公式戦中の開催。11月上旬まで試合が続き、会議の時点で最終順位が決まっていない可能性が高く、日本野球機構(NPB)の井原事務局長は「新型コロナウイルスにより日程が変則となり、そういったことになった」と話した。
優先指名権については、昨年からセ・リーグとパ・リーグの間で交互に与えられることになっている。今年の2位指名はパの6位から。3位指名はセの1位から行われる。
また、来季の開幕権は今季に権利を持っていた球団が持ち越すこととなった。来季の開幕権を有する球団はセが広島、ヤクルト、巨人、パが西武、ソフトバンク、楽天となる。



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田沢ルール撤廃決定、ドラフトで指名可能に
2020年09月08日

プロ野球の実行委員会が7日、オンラインで開かれ、ドラフト拒否選手に対する復帰制限(通称・田沢ルール)の撤廃を決めた。同決定によって、3月にレッズを自由契約となり、BC埼玉武蔵に在籍する田沢純一投手は、今秋のドラフト会議での指名を経てNPB入りが実現する。
田沢のNPB入りに道が開けた。日本野球機構(NPB)と12球団は、日本のドラフト指名を拒否して海外プロリーグでプレーした選手とは一定期間契約できないとする「田沢ルール」の撤廃を決定。米大リーグを経て現在BC埼玉武蔵に所属する田沢は、来月のドラフト会議の対象選手となり、来季からNPBでプレー可能となった。
「田沢ルール」とは、2008年に新日本石油ENEOS(現ENEOS)の田沢が日本のドラフト指名を拒否してレッドソックス入りした際に設けられた12球団の申し合わせ。
「アマ選手がドラフト前にNPB球団の指名を拒否、またはドラフト会議で交渉権を得た球団への入団を拒否し、外国球団と契約した場合、外国球団との契約が切れてから、高校出身は3年間、大学・社会人出身は2年間、ドラフト指名しない」と定められた。
同ルールは有望な若手選手の海外流出を防ぐ目的で設けられたが、12球団内でも12年頃から見直しを求める声が出ていた。今年3月、田沢のレッズ退団後から具体的な検討を進め、選手会からの撤廃要望も踏まえ、この日の実行委員会で正式決定に至った。
背景には、日本プロ野球の環境充実がある。08年当時と比較して施設を含めた練習環境は向上し、報酬も米マイナーより手厚い。また、多くの球団がポスティングシステムを利用して選手の夢を後押しするケースも増えている。大谷(エンゼルス)ら日本で研さんを積み、メジャー挑戦を果たす好例が多いことも撤廃に踏み切る要因となったようだ。
当初のルールでは、田沢は最短で22年シーズンからしかNPBでプレーできなかったが、来月のドラフト指名を経て来季から“NPBデビュー”を果たす可能性が高まってきた。メジャー通算388登板の右腕は一躍、今秋ドラフトの注目選手となりそうだ。

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今秋ドラフトは無観客リモート方式で開催

ウィズコロナのドラフト会議は、オンラインを導入した異例の“別室ドラフト”になる。NPBと12球団は実行委員会で10月26日に開催するドラフト会議の運営概要を承認。12球団の監督、幹部、スカウトらが一堂に会す従来の方式を変更し、球団ごとに個室から参加する新方式を採用する。
ドラフト当日はホテルに各球団の個室12部屋と抽選会場、オペレーションルームなどを用意。換気ができるよう窓付きの部屋に限定し、入室は各球団6人までに制限する。入室者は検温、消毒、マスク着用、1・5メートルの距離を保つことなどを徹底した上で、各部屋から会議に参加。各部屋には中継用のカメラとモニターを設置する。
1位指名が重複して抽選となった場合は、くじを引く代表者が抽選会場に移動。終了後に球団の個室に戻り、抽選が複数回発生した場合はこれを繰り返す形式を採る。恒例となっている1位指名確定後の取材はオンラインで対応。近年は抽選で約1000人のファンが入場しているが、今秋のドラフトは無観客で開催する。



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ドラフト田沢ルール、改正議論に含み
2020年07月14日

米大リーグ、レッドソックスなどで活躍し、独立リーグのルートインBCリーグ埼玉に入団した田沢純一投手は13日、埼玉県熊谷市で記者会見し「いろいろ迷ったところはあるが、このチームでプレーしようと決めた。できる限り貢献できることを頑張っていきたい」と意気込んだ。背番号は36に決定。
2008年に目玉とされたドラフト会議で指名を拒んでレッドソックス入りし、波紋を呼んだ。アマチュア選手が直接メジャー移籍した場合は一定期間、プロ野球でプレーできない規定が導入される契機になり「少しでも、そういったルールがなくなってくれたらいいなという気持ちはある」と語った。
将来的な大リーグ復帰や日本のプロ野球でのプレーは「今は考えていない。まずはこのチームで頑張ることが大事。その後、またいろいろなものが変わってくれば話は変わってくるんじゃないかなと思う」と慎重に話した。
田沢は08年の渡米の影響で設けられた田沢ルールについて「個人的にはそういうルールがなくなってくれればいいという気持ちはある」と心境を口にした。アマチュア選手がドラフト指名を拒否して海外入団と契約した場合、帰国後に高卒は3年間、大卒と社会人卒は2年間はNPB球団と契約できないという申し合わせがある。
13日に都内で行われたオーナー会議後、このことを問われたDeNA・南場オーナーは「今後の議案になっていこうかと個人的には思っている」と改正議論に含みを持たせた。



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2020ドラフト、11月5日から10月26日に変更へ
2020年06月09日

日本野球機構(NPB)の理事会と12球団による実行委員会が8日、オンライン形式で開かれ、今秋のドラフト会議を10月26日に開催することを発表した。アマ側も同意し、当初の11月5日から前倒しする。
高校野球は春の選抜大会に続いて、夏の全国選手権大会と地方大会も中止となり、各都道府県高野連が代替大会の実施を検討中。ドラフトの実施決定は、プロを目指す球児たちにとっても、大きな励みとなる。
今秋も運命のドラフト会議が開催される。当初の11月5日から10日間の前倒しで、10月26日に実施されることになった。NPBは日本高野連と協議を重ねており、井原敦事務局長は「できるだけ早めにという(アマチュア選手への)配慮です」と説明した。
開幕延期の影響で「11月もNPBの日程が続く。現在作成中の日程で試合がないのが10月26日だった」という理由もあるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で進学、就職なども難しくなっている状況も加味された。
新型コロナは開幕が大幅に延期されたプロ野球だけでなく、アマ野球にも大きな影響を与えている。高校野球は春の選抜大会に続いて、夏の全国選手権大会と地方大会の中止が決定。8月に開催予定だった全日本大学野球選手権や社会人の日本選手権も軒並み中止が発表され、プロを目指す選手たちにとって、絶好のアピールの場が失われている。
緊急事態宣言の解除を受け、プロのスカウトは感染防止に最大限の注意を払った上で、6月1日からようやく活動が解禁。高校野球では各都道府県の高野連が独自の代替大会を模索している。プロ側は、プロ志望届を提出した選手を対象にしたトライアウトの実施を検討するなど、球界全体でバックアップ態勢を整えている。
昨秋のドラフトではロッテD1位・佐々木朗(大船渡高)やヤクルトD1位・奥川(星稜高)が大きな注目を集めたが、今年も中京大中京高の148キロ右腕・高橋や昨夏の甲子園8強の明石商高の151キロ右腕・中森、早大の151キロ左腕・早川ら好投手や好打者がアマ球界には、大勢いる。
プロを目指す選手たちの夢の入り口は10月26日。野球に飢える男たちのドラマが今年も生まれる。



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