ドラフト展望
2023ドラフト展望(週刊ベースボールの見解)
2023年09月16日

8月28日の壮行試合で完封リレーを飾った大学日本代表10投手のインパクトは絶大だった。
青学大・下村海翔(動画)が緩急自在の投球で圧倒すると、国学院大・武内夏暉(動画)、東洋大・細野晴希(動画)、青学大・常廣羽也斗(動画)は自己最速を更新。細野は3キロ更新の158キロを表示すると、東京ドームはどよめいた。
この日はコンディション不良で欠場したが、明大・村田賢一(動画)の「安定感」も高く評価されている。
ネット裏で視察した広島・苑田スカウト統括部長は「投手に余裕のあるチームはともかく、即戦力に近い投手を補強したい球団は、大学生に(1位入札)するのでは……。(抽選で)外れたチームが、高校生の素材の良い選手に行くのでは」と見通しを語った。
日本ハム・大渕GM補佐兼スカウト部長は「高校生と大学生が同じ状況で対戦するのは分かりやすい。見えるものが見えた。(上位指名は)大学生投手中心かと思いますが、逆に避けていく戦略もある。それが、ドラフトです」と語った。
ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「今年の大学生には、将来の先発ローテの軸になれる投手が多い。軸がいれば、大型連敗はない。4人ぐらい獲得したいです(苦笑)」と話した。
どのチームも投手補強は、毎年のテーマだ。23年の「大学生投手ドラフト」は、現実味を帯びてきた。



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2023ドラフト展望(東京スポーツの見解)

2023年のドラフト会議が10月26日に迫ってきた。注目は高校通算140発の注目スラッガー、花巻東・佐々木麟太郎(動画)に広陵・真鍋慧(動画)、九州国際大付・佐倉侠史朗(動画)の内野手3人と超高校級左腕、大阪桐蔭・前田悠伍(動画)の高校四天王だが、それを質・量とも圧倒しているのが大学生だ。
今年はNPB日本人最速タイの165キロをマークしたロッテ・佐々木朗希投手の世代が、その対象となっており、大学生に好投手がそろっている。
台湾で行われた「第31回WBSC U―18ベースボールW杯」で高校日本代表は初の世界一に輝いたが、その壮行試合となった8月28日の大学日本代表戦では青学大・下村海翔(動画)、青学大・常広羽也斗(動画)、国学院大・武内夏暉(動画)、東洋大・細野晴希(動画)ら投手10人が〝世界一軍団〟を寄せ付けずインパクトのある完封リレーで格の違いを見せつけた。
注目される佐々木麟ら高校生スラッガーの進路が不透明なこともあり、多くのスカウト、編成担当が「(上位指名の)中心はやはり大学生投手になる。球速が150キロを超える投手も多く、将来のローテの軸になれる投手もそろっている。うまくいけば1位、2位で2人の即戦力投手を取れる可能性も出てくる」と久々の豊作ドラフトに鼻息を荒くしている。
そしてこの時期になると、両リーグの優勝、最下位球団のスカウトが、がぜん活気づくのも球界の風物詩となっている。「ドラフトを考えれば、順位は優勝か最下位のどちらかの方がいい」というのがスカウト、編成担当たちの希望だ。
「入札抽選方式」である1位指名を別にして、2位指名以降はその年の公式戦最下位球団から指名を行う「ウエーバー方式」と優勝球団から指名を行う「逆ウエーバー方式」を交互に行っていく。この方式の〝ポールポジション〟がそれぞれのリーグの1位と6位球団となる。
今年のウエーバー順はセ・リーグから行っていくため現時点での順位で行われるとすれば、セ6位・中日(全体13位)、パ6位・日本ハム(全体14位)の順に2位指名を行い、セ1位・阪神(全体23位)、パ1位・オリックス(全体24位)まで進むと、今度は3位指名から折り返しの逆ウエーバーが始まる。
つまり、この2位、3位の指名でオリックスは全体24位、同25位、阪神は同23位、同26位と間を空けることなく指名できることになり、次の3位と4位の折り返しでは日本ハム、中日がその〝ポジションの恩恵〟を受けるというわけだ。
あるセ・リーグスカウトは「したたかな戦略とシミュレーションができていれば、普通にいい補強ができるはずのポジション」と指摘したが、本番ではどうなるか。



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大学生が豊作と言われるが、狙い目は高校生

今年は大学生・社会人投手が例年になく豊作といわれる。ドラフト上位指名の大半は彼らで埋まると、もっぱらだ。
大学4年と社会人の投手で、直球の最速150キロをマークする選手は100人超。153キロ以上に絞っても、確認できる限りで31人(左腕5人)もいる。各球団がこぞって大学、社会人に群がりそうなら、こういうときこそ高校生に目を向けるべきではないか。
セ・リーグのあるスカウトがこう言うのだ。
「ウチもチーム事情があるから大卒組を指名することになりそうですが、個人的には高校生が狙い目ではないかと。近頃は『大卒=即戦力』とは言い切れなくなってきています。ルーキーイヤーから大活躍する大卒ドラフト上位選手は年に1人いるかいないか。しかも、コロナ直撃世代ということもあり、とにかく体力がない。どうせ戦力になるまで数年かかるのなら、ポテンシャルを秘めた有望な高校生を一本釣りしてじっくり育てる方が、ゆくゆく戦力になる確率も高いと思う」
実際、昨年ドラフト上位の大卒選手に対して、球団関係者が「試合で使い続けるとすぐにヘタるから、適度に休ませながら使わないといけない」とボヤく声も聞かれた。今季、新人王の最有力候補に挙がるパのオリックス山下舜平大は高卒選手。
投手では前田悠伍(大阪桐蔭)、野手では佐々木麟太郎(花巻東)、真鍋慧(広陵)。佐倉俠史朗(九州国際大付属)、U18では打者として注目された二刀流の武田陸玖(山形中央)……。タマ不足といわれながら候補はいるだけに、逆張りする価値はありそうだが……。



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スポニチ厳選、2023ドラフト1位候補(計12人)
2023年08月20日
スポーツニッポンは「今秋のドラフト1位候補」と題して、以下の12人を挙げています。(8月20日紙面より)
投手 | ||
前田悠伍(大阪桐蔭高) | 動画 | スカウト評 |
東松快征(享栄高) | 動画 | スカウト評 |
武内夏暉(国学院大) | 動画 | スカウト評 |
細野晴希(東洋大) | 動画 | スカウト評 |
古謝樹(桐蔭横浜大) | 動画 | スカウト評 |
西舘昂汰(専修大) | 動画 | スカウト評 |
西舘勇陽(中央大) | 動画 | スカウト評 |
常広羽也斗(青山学院大) | 動画 | スカウト評 |
捕手 | ||
進藤勇也(上武大) | 動画 | スカウト評 |
内野手 | ||
佐々木麟太郎(花巻東高) | 動画 | スカウト評 |
上田希由翔(明治大) | 動画 | スカウト評 |
外野手 | ||
度会隆輝(ENEOS) | 動画 | スカウト評 |
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井端弘和氏が今年のドラフト候補をピックアップ
2023年08月01日

中日、巨人で活躍したプロ野球解説者の井端弘和氏が31日、自身のユーチューブ「イバTV」を更新し、夏の甲子園大会開幕を前に、注目している高校生と大学生の選手について語った。
「春のセンバツより夏の方が、誰だこれは?という選手が出てくることも、伸びてくる選手も多い」とした井端氏。甲子園に出場する中で気になっている選手には、花巻東の佐々木麟太郎内野手(source)、広陵の池本真人内野手を挙げた。
また、大学生では大学日本代表にも選ばれた50メートル走5秒9の快足を誇る山梨学院大の宮崎一樹外野手(動画)を挙げ、「なんか、あっ!と思った。スイング見てもいいし、とにかく足が速い。伸びしろはかなりある」と絶賛した。タイプ的にはヤクルトの塩見に似ているという。
また、今秋ドラフト候補ではないものの、東洋大2年の宮下朝陽内野手に注目しているとし、「180何センチかあって、体ががっちりしてるんだけど動きがいい。この選手も面白い。パンチ力もあるし」とした。
また、慶大4年の広瀬隆太外野手(動画)も「びっくりするようなパンチ力がある」といい、「もっと下(半身)と連動したらもっと飛ぶ。上体だけで打ってもガーンと飛ぶから。スゴイと思ったし、(打球)音が違った」とポテンシャルに惚れ込んだ様子だった。
投手では名城大4年の岩井俊介投手(動画)の名前を挙げ、「先発の時は150キロちょっとしか出なかったんだけど、ジャパンで抑えをやったら、156とか157を連発してた。ちょっとビックリした」と振り返り、亜大4年の草加勝投手(動画)の名前も挙げて「バランスが取れてる。なによりめちゃくちゃ足が速かった。たぶん野手も含めて一番速いんじゃないかって思った」と語った。



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