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甲子園ドラフト候補総括(夕刊フジ)

2019年08月21日

8/21、夕刊フジ終面より
今夏の甲子園も22日に予定される決勝を残すのみ。今大会の出場選手では、星稜のエース・奥川恭伸投手(動画)がずば抜けた評価を得た。今秋のドラフト会議で大船渡の163キロ右腕、佐々木朗希投手と並ぶ目玉となることは間違いない。

一方、奥川以外となると1位候補に名前が挙がりそうな選手は見当たらず、“凶作”の大会との見方もあった。その中でもキラリと光る個性でスカウトの目を奪った有力株とは・・・。

大会前から予想されていた通り、101回目の夏の甲子園大会は奥川のための大会となった。初戦の1回戦・旭川大高戦で94球3安打9奪三振完封劇で投球術を披露したかと思えば、屈指の強打を誇る3回戦の智弁和歌山戦では最速154キロを連発し、23奪三振1失点(自責0)と仁王立ち。

延長14回165球を投げ抜いた是非はともかく、圧倒的な存在感を示した。延長11回に足がけいれんした際には、相手の黒川史陽内野手から熱中症対策の漢方薬が届けられ、試合後には「日本一になってくれ!」と激励されて校歌を歌いながら号泣。高校野球ファンの胸を熱くした。すでに日本人が熱く長く愛する甲子園のヒーローの資格を手にしているようにみえる。

この奥川と小学校時代からバッテリーを組んできた星稜・山瀬慎之助捕手(動画)も二塁送球1.9秒の強肩でスカウトの目を引いた。セ・リーグ球団のベテランスカウトは「肩は高校生離れしている。奥川とセットで獲りに行く球団が出てもおかしくはない。打撃に関しては力強さが出てこないのが残念」と課題も口にした。

捕手のポジションは比較的人材豊富だ。近江の有馬諒(動画)中京学院大中京の藤田健斗(動画)智弁和歌山・東妻純平(動画)の各捕手の中では、有馬が大学進学の方針。藤田は山瀬とともに巨人・長谷川スカウト部長が強肩捕手として名前を挙げている。東妻は兄の勇輔投手が同じ智弁和歌山から日体大を経て入団したロッテが、昨年から動向をチェックしている。

投手として奥川に次ぐ評価を得ているのが津田学園の本格派右腕、前佑囲斗投手(動画)日本ハムの大渕スカウト部長は「ベースの上で威力が落ちないことが一番の魅力。ウチの吉田輝星と同じイメージの直球」と昨夏甲子園で大ブレークしたドラフト1位ルーキーに例えた。親会社の主要販売圏でもある三重県出身とあって中日も送る視線は熱い。

霞ケ浦の186センチ右腕、鈴木寛人投手(動画)は初戦の履正社戦で2回1/3を7失点と打ち込まれたが、広島の苑田統括スカウト部長は「直球に角度を出せる。上位評価は変わらない」とうなずく。同校から2017年ドラフトで遠藤淳志投手を5位指名、今季1軍に定着しているだけにパイプは太い。

その鈴木から1回戦に詰まりながらも左翼席へ本塁打を放った履正社の井上広大外野手(動画)は187センチ、95キロの雄大な体格。貴重な右打ちの大型スラッガーは選抜の星稜戦では敗れはしたものの、右翼から強烈な三塁送球をみせて度肝を抜くなど身体能力の高さで注目を集めている。

東海大相模の遠藤成内野手(動画)は背番号6ながら初戦の近江戦で7回1/3を1失点(自責0)と好投。降板後は遊撃の位置で守備の要を務めた。系列の東海大に進学する可能性が高いとされるが、プロ志望届を出した場合に備えてスカウト陣はチェックに余念がない。

3年生に上位候補が少ない半面、1、2年生に来年以降が楽しみなスター候補が多い。星稜に準々決勝で敗れた仙台育英の笹倉世凪(動画)伊藤樹(動画)の両投手はともに1年。笹倉は甲子園で高校入学後最速の145キロをマークし、伊藤も中学時に軟式球で記録した自己最速の144キロに並ぶなど聖地で才能を発揮。

背番号2を背負った木村航大捕手も同じく1年で秀光中時代から2人とバッテリーを組んできた。来年、再来年の成長が期待できる逸材だ。

東海大相模の1年・石田隼都投手は中京学院大中京戦の先発に抜擢され、5回1失点の好投。183センチの大器は中学時代には野茂ジャパンに選出され、エースとして活躍した。来年以降名門のエースとして躍進を担えるか。

明石商で不動の1番・中堅の来田涼斗外野手(動画)151キロ右腕のエース、中森俊介投手(動画)はともに2年。星稜で1年時から4番・遊撃を務める内山壮真内野手履正社で3番・三塁に入る小深田大地内野手も来年のドラフトで名前が挙がりそうな注目の2年生スラッガーだ。



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奥川恭伸(星稜)、評価高騰でドラ1競合確実に

2019年08月20日

8/20、サンケイスポーツ1面より

奥川 恭伸 (星稜高・投手)
182cm・右投右打・動画

グラウンドに星稜ナインのはつらつとした声が響く。その中心で最速154キロ右腕・奥川(動画)が、20日の準決勝(対中京学院大中京)に向けて臨戦態勢を整えた。

「(体は)軽くはなっていないですけど、投げられる状態にあるということはキャッチボールで十分、分かりました。あした(20日)はどういう形で登板になるか分からないですけど、任されたところで仕事をしたい」

17日の3回戦(対智弁和歌山)は延長十四回の死闘で、奥川は165球で1失点完投。1973年の作新学院・江川卓に並ぶ1試合23三振を奪った。前日18日の準々決勝(対仙台育英)は疲労も考慮されてベンチスタートだったが、仲間がチーム歴代最多となる22安打17得点と奮起して“温存”させてくれた。

「(他校のエースより)アドバンテージはあるかな。昨日の1試合は完全にオフだったので大きい。(疲れは)言い訳にはならない」。疲れは抜けきっていない状態だが、4強入りしたチームのエースで、準々決勝に登板しなかったのは奥川だけ。中2日の優遇措置。あとは結果で応えるしかない。

奥川は大船渡・佐々木朗希、横浜・及川雅貴、創志学園・西純矢とともに『高校生四天王』と呼ばれ、ただ一人、甲子園出場を決めた。佐々木と明大・森下暢仁投手が注目されていたが、奥川の評価は今大会の活躍でさらに上昇。

12日にスカウト会議を開いた阪神では、畑山統括スカウトが「彼だけが(甲子園に)出てきた。付加価値としては、僕は大きいものがあるんじゃないかと思っている」と高く評価した。

奥川が7日の1回戦(対旭川大高)で完封した際、楽天・後関スカウト部長は「高校生の中で、来年プロで一番やれそうな投手。もちろん1位候補」とほれ直し、西武・渡辺GMは「1位で何球団か重複することになるだろう」と争奪戦を予想した。

プロ野球球団の編成幹部は、49の代表校の注目選手が初戦を終えた後に一度、甲子園を離れるケースが多い。だが、ロッテは永野チーフスカウトが星稜の3回戦を視察。異例の準決勝視察も決め「この舞台で、ぜひ見たい」と心待ちにした。

この日の奥川はキャッチボールなどで調整。登板前日にブルペン入りしないルーティンや口ぶりで、奥川から漂うのは登板へのGOサインだ。打撃練習中、右手でバットを立てるイチローポーズを披露するなどリラックスムード。残りは最大2試合。まずは目の前の一戦に全てをぶつける。

「(決勝のことは)全く考えない。まずは、あしたの試合をしっかりと勝つことだけを目標にして一戦一戦、戦っていくしかない」。令和最初の甲子園。日本中が注目する大舞台で、大会のみならず、世代ナンバーワンの力を示す。



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中森俊介(明石商)、来年ドラフト目玉候補に名乗り

2019年08月19日

8/19、日刊スポーツ1面より

中森 俊介 (明石商高・投手)
182cm・右投左打・動画

勝ち越しは許さない。明石商の中森(動画)が同点の7回2死三塁、マウンドに向かった。「1点取られた1回から、うずうずしてた」。鬱憤が爆発した。八戸学院光星の2番島袋の2球目、内角のボール球。球場のスピードガンは151キロ。フルカウントから再び151キロの直球を投げ込み、一邪飛にねじ伏せた。

1点を勝ち越した直後の8回無死二塁を、直球勝負の2奪三振などで切り抜けた。最終回も味方のエラーで二塁に走者を背負った。最後の打者武岡を、149キロ直球で右飛に打ち取った。気迫の37球。「絶対に抑えたろうと思いました。昨年は、僕が投げて負けてますから」。昨夏の甲子園1回戦、延長10回8-9で敗れた相手に力勝負でリベンジを果たした。

11日の花咲徳栄戦を135球、3失点で完投した。16日の宇部鴻城戦は温存。万全の中6日で先発と思われた。しかし、杉戸、溝尾に次ぐ3番手。

狭間善徳監督は「いくにしても2~3イニングのつもりでした」と言い、投入のタイミングを「あそこはもう1点もやれなかったので」と説明した。日本一を狙うための残り3試合。「今の中森の体力じゃ無理です」と先発ではなく、抜群の球威を最大限生かす“逆算の方程式”で、クローザーで使うことを考えた。

中森は自己最速を2キロ更新する151キロを「150キロの球を投げるのは子どもの頃からの夢だった」と喜んだ。151キロは今大会では星稜・奥川の154キロに次ぐ2位。

2年生投手が甲子園で記録した球速では、昨年の奥川、花巻東の大谷翔平、駒大苫小牧の田中将大の150キロを超え、済美の安楽智大が13年夏に出した155キロに迫る歴代2位。来年のドラフトに向け、堂々と目玉候補に名乗りを上げた。

17日、宿舎で奥川の23奪三振をテレビ観戦した。「力投じゃなかった。うまいと思った。14回で160球ぐらいでしょ? 打者に合わせて、省エネじゃないけど、僕もああいうメリハリの利いた投球をしたいです」。

準決勝を勝てば、決勝で投げ合う可能性がある。「興味? とてもあります。あの球を実際に見てみたい」。投げ勝ちたいか? 「将来的には・・・現時点ではまだ全然(勝負にならない)です」と苦笑いしたが、甲子園は剛腕対決を待っている。

(8月18日 甲子園大会3回戦 明石商 7-6 八戸学院光星)



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黒川史陽(智弁和歌山)、進路未定も「プロ入り夢」

2019年08月18日

8/18、サンケイスポーツ4面より

黒川 史陽 (智弁和歌山高・二塁手)
181cm・右投左打・動画

5季連続で臨んだ甲子園。日本一への夢ははかなく散った。最後の夏が終わり、智弁和歌山の主将・黒川史陽内野手(動画)は涙をこらえることができなかった。「悔しいです。終わらせたくなかったけど、終わってしまった」

星稜・奥川を最後まで打ち崩せなかった。黒川は6打数無安打。「高校3年間で一番気持ちの入った球。気持ちで負けた」と気迫の投球に押された。中谷監督も「想像を上回る投球だった。すべてにおいて素晴らしかった」と大会ナンバーワン投手に脱帽した。

試合後も黒川は涙が止まらない。「自分がチームを助けられず申し訳ない。みんなに助けられた3年間だった」。

進路は現時点では未定のプロ注目の二塁手は「この失敗を生かさないと、中谷監督に申し訳ない。夢であるプロ野球で活躍するため、甲子園の失敗から生かしたい」と力を込めた。聖地で、1年の夏から経験した計5つの敗戦の悔しさをこれからの野球人生にぶつけていく。 

(8月17日 甲子園大会3回戦 星稜 4-1 智弁和歌山)



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奥川恭伸(星稜)、怪物江川に並ぶ23奪三振マーク

8/18、サンケイスポーツ1面より

奥川 恭伸 (星稜高・投手)
182cm・右投右打・動画

3回戦が行われ、星稜は智弁和歌山に今大会初のタイブレークで延長十四回、4-1でサヨナラ勝ち。24年ぶりの8強入りを果たした。プロ注目のドラフト1位候補、奥川恭伸投手(動画)が3安打1失点で165球完投。自己最速の154キロを連発する力投ぶりで、1973年に作新学院・江川卓(元巨人)がマークした23奪三振(延長十五回)に並んだ

勝者も敗者も涙を流していた。意地と意地がぶつかり合った死闘で、奥川が強打の智弁和歌山を相手に165球を投げ抜いた。今大会で初のタイブレークが適用された試合は延長十四回に福本がサヨナラ3ラン。一塁走者として劇弾を見届けたエースはあふれる涙をこらえきれなかった。

「(打球が)上がった瞬間に抜けるのが分かったので勝ったんだなって。不思議な感覚になりました」。好カードがめじろ押しの大会第11日は午前7時10分に4度目の満員通知が出た。スタンドは超満員の4万5000人。阪神などプロ6球団のスカウトを含め、今大会ナンバーワン右腕の一挙手一投足にくぎ付けとなった。

二回1死からの6者連続など、五回で2桁奪三振に到達し、延長十回まで毎回の18K。延長に入っても自己最速となる154キロを何度もマークし、六回に失った1点を必死で守り続けた。

十一回2死。2番・細川に四球を与えたあと、右ふくらはぎが悲鳴をあげた。1年前の悲劇が脳裏によぎった。昨夏の2回戦・済美戦も同じ箇所がつり、4回降板。チームは延長十三回タイブレークで6番手投手が逆転サヨナラ満塁弾を被弾。背番号1の責任を全うできず、涙をのんだ。

「向こうは攻めどころだと思って強い気持ちで向かってくると思った。気持ちを入れ直して、しっかりと投げました」。同じ轍を踏むわけにはいかない。すぐに水分補給をしてこの回を投げ抜き、冷却やストレッチで応急処置。延長十三回から無死一、二塁で始まるタイブレークの“悪夢”も払拭した。

十三、十四回は奥川と智弁和歌山の守備陣が先頭打者のバントを三塁封殺にする甲子園の歴史に残るハイレベルな試合を14回3安打1失点で制し、「怪物」と呼ばれた作新学院・江川が1973年の柳川商(延長十五回)戦でマークした23奪三振に並んだ。ピンチもアクシデントも相手の脅威も“怪物級の精神力”で乗り切った。

準優勝した1995年以来24年ぶりとなる8強入りで、18日の準々決勝は仙台育英と対戦する。林監督はエースの連投について「どこまで回復できるか、状態による。8、9割でなければ無理はさせたくない」と慎重な姿勢だったが、本人はマウンドへの意欲を失っていない。

「自分たちにとって高校野球は最後。全部を出し切って最高の夏にしたい」と奥川。これからは新たな伝説を刻む戦い。令和の新怪物が真価を発揮する。

(8月17日 甲子園大会3回戦 星稜 4-1 智弁和歌山)



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