オリックス
上田大河(大商大)に6球団、オリックス・ロッテ評価
2023年09月17日

上田大河(大阪商業大・投手) 181cm・右投右打・動画 |
大商大の最速154キロ右腕・上田大河投手(動画)がノーヒットノーランを達成した。関西六大学野球史上12人目の快挙となった。上田は「常にランナーを出さないピッチングを目指していた。達成できて良かった」と安堵の表情を浮かべた。
初回から打たせて取る投球を披露した。この日の最速149キロの直球に加えて、変化球のキレも抜群。順調にアウトを重ねた。
しかし、完全試合ペースで迎えた七回に右手中指の皮がめくれるアクシデント。「めちゃくちゃ痛くて、すぐロキソニン飲んだんですけど。真っすぐが指にかからなくなったので変化球主体に切り替えました」と冷静な判断で配球を変更。七、八回も三者凡退で片付けた。
九回は先頭を二ゴロに打ち取ると、次打者の打席では146キロを計測。「気持ちですね」と痛みをこらえながらの力投だったが、2-3から直球がひっかかり四球を献上。完全試合への道はここで途絶えた。「完全試合したかったです」と悔やんだが、それでも最後の打者を二併殺打に抑えると仲間から祝福され、笑顔を見せた。
この日は阪神、巨人など6球団のスカウト陣が視察。ロッテ・榎アマスカウトディレクターは「ピッチングがうまい。打ち取る術を持っている。計算できるピッチャーですよね」と評価。
オリックス・谷口スカウトは「投球にメリハリがあった。頭(先発)でも中(中継ぎ)でも使える。監督からしたら大事な場面で使いやすいピッチャー」と絶賛。関西の中ではトップクラスかとの問いには「そうでしょう」と高い評価を口にした。
117球の熱投でノーノーを達成した右腕はさらなる成長を誓った。「真っすぐで押せたんですけど、空振り取れる真っすぐを投げられるように修正したい」。ドラフトへ向け、強烈なアピールに成功した。
(9月16日 関西六大学野球 大商大 13―0 大院大)


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佐々木麟太郎(花巻東)、オリックスが高評価
2023年08月14日

佐々木麟太郎(花巻東高・一塁手) 183cm・右投左打・動画 |
高校通算140本塁打を誇るプロ注目スラッガー、佐々木麟太郎内野手(動画)を擁する花巻東が、約4時間に及ぶ死闘を制した。
試合時間は2時間22分ながら、大雨の影響で試合が1時間34分中断。試合再開後の8回、主将の千葉柚樹内野手が決勝打を放ち、クラークに2-1で競り勝った。佐々木麟は4打数無安打も、進塁打で先制点と決勝点を演出。チームは8年ぶりに16強入りした。
~以下、佐々木のスカウト評~
▼オリックス牧野スカウト
「安打は出なかったが、スイングスピードは群を抜いている。スイングの鋭さ、怖さがあった」
(7月13日 夏の甲子園2回戦 花巻東 2―1 クラーク)


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佐倉俠史朗(九国大付)、オリックス「対応力ある」
2023年08月13日

佐倉俠史朗(九州国際大付高・一塁手) 183cm・右投左打・動画 |
前田(大阪桐蔭)、真鍋(広陵)、佐々木(花巻東)とともに高校四天王の一人として注目を浴びてきた九州国際大付・佐倉(動画)は4打数1安打。0─3の九回先頭では、「絶対に巻き返せると思っていた。自分が絶対に出て、ここから逆転劇っていうのを思い描いていた」と強烈な中前打を放ち、粘りを見せた。
自身3度目となる聖地で勝利を挙げることはできなかったが、「1年生の時はこんなに甲子園に来られるとは思っていなかった。いろんな方々に助けてもらったチームだったので、悔しいですけど、それ以上に関わってくれた方への感謝が強い」と2年半の高校野球を振り返った。
スタンドからはスカウトが熱視線を送っていた。オリックス・縞田スカウトは「スイングが柔らかく対応力がある」と評価。プロ志望届の提出については、まだ相談中であるとしながらも「自分としてはそういう場所でプレーしたい。野球人としては出したい気持ちがある。最終的にはそこを目指したい」と話した。
(8月12日 夏の甲子園2回戦 土浦日大 3―0 九州国際大付)


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真鍋慧(広陵)、オリックス「長距離砲として魅力」
2023年08月12日

真鍋慧(広陵高・一塁手) 189cm・右投左打・動画 |
広陵のボンズが帰ってきた。今春の選抜大会に続いて甲子園の土を踏んだ高校通算62本塁打の真鍋慧内野手(動画)が、六回2死満塁で左中間へ走者一層の二塁打を放つなど、2安打3打点。悲願の日本一を目指す戦いが始まった。
「低い当たり、低い打球を打つイメージでセンター中心ということを意識して、結果が出た。よかったです」
六回、4―3と逆転した第4打席。初球の低め直球を迷わず振った。狙いと違い、高々と舞い上がった打球は風に流されるように左中間へと落ちた。3点二塁打でクリーンアップの仕事を果たし、流れを完全に呼び込んだ。一回は左前打を放つなど、持ち味の柔軟性のある打撃を披露。上々の滑り出しとなった。
広島大会の期間中には同校OBで元阪神監督の金本知憲氏がグラウンドを訪問。同じ左打ちの偉大な先輩から打撃の助言をもらった。「前に前にいって、タイミングを早くとるということを言っていただき、今も意識しています」。授かった金言とともに戦いに臨む。
高校卒業後はプロを目指すことをすでに決めており、今大会は大切なアピールの場となる。甲子園では昨年、今年と選抜大会に出場して計21打数10安打と快音を響かせてきたが、本塁打はまだ出ていない。待望の甲子園初アーチは「打ってみたいですけど、チームが勝つことの方が大事。今は甲子園で優勝することしか考えていないです」と、状況に応じたチーム打撃を心がけている。
バックネット裏で真鍋の打撃をチェックしたオリックス編成部の牧田勝吾副部長は「魅力のある選手。自分のスイングをして高く上がった打球がなかなか落ちてこないのを見て、さすがだなと思った。近年では清宮幸太郎君(日本ハム)のような長距離砲として育てられる素材だと感じる。将来的には(球史に)名前が刻まれる選手になるんじゃないか」と絶賛。
スケール感が増した今夏は〝ボンズ〟の異名そのままの活躍を見せるときだ。
(8月11日 夏の甲子園2回戦 広陵 8―3 立正大淞南)


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佐々木(花巻東)、広島・オリックス・西武ら7球団の声
2023年08月09日

佐々木麟太郎(花巻東高・一塁手) 183cm・右投左打・動画 |
高校通算140本塁打を誇る花巻東のプロ注目スラッガー、佐々木麟太郎内野手(動画)が、夏の甲子園デビュー戦でチーム打撃に徹した。1回戦の宇部鴻城戦に3番・一塁で出場。聖地初安打&初打点を含む3打数3安打1打点、1四球と全打席で出塁し、同校に8年ぶりの夏1勝をもたらした。
~以下、佐々木のスカウト評~
▼オリックス・牧田編成副部長
「他にもいい選手がいる中で打線の軸と感じさせる選手。広角に打つことができる。プレッシャーもあると思うができることを一生懸命にやっていて、野球を愛している姿勢が伝わる。打つだけでなくて、声かけなど試合中の視野も広い」
▼西武・渡辺GM
「遠くに飛ばす力、スケールの大きさは人にないものを持っている。追いかける選手であることは確か」
▼DeNA・河野スカウト
「追っている中で姿は変わらない。技術があって選球眼があって、頭もいい。夏の予選でも頼もしかった。軽打をして、強振しない。再確認できた」
▼広島・白武スカウト部長
「広角に打てるし、パンチ力もある。打撃に関してはいいものを持っている。特Aだと思います」
▼ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク
「3本ヒットを打って、自分のチームに貢献できていた。村上のタイプに近い。反対方向も意識していて、コンパクトに打っている。力まずに大振りにならないし、精神的なコントロールもできている」
▼ロッテ・榎アマスカウトグループディレクター
「インパクトが強く、逆方向に強い打球を打てることは魅力の1つ。高校生の中では、ずばぬけている」
▼中日・松永スカウト部長
「柔らかいバットコントロールで、緩い球を捉えるのがうまい。今日は3安打。十分でしょう」
(8月8日 夏の甲子園1回戦 花巻東 4―1 宇部鴻城)


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