阪神
西舘昂汰(専修大)、阪神・楽天のスカウトが視察
2023年01月29日

西舘昂汰(専修大・投手) 188cm・右投右打・動画 |
東都大学野球の専大は期末試験明けの28日、神奈川・伊勢原市のグラウンドで全体練習を再開した。プロ注目の最速150キロ右腕・西舘昂汰投手(動画)は希望進路を「プロ」と明言した。
「真っすぐのスピードを上げることより変化球の精度を上げ、リーグ戦(2部)で優勝して、入れ替え戦も勝って秋は神宮でやりたい。1年先輩の菊地さん(ドラフト1位でロッテ入団)のように1回戦で完投勝ちして、2回戦も抑えで投げるようにしたい。進路はプロ1本で」
188センチ、86キロで、昨秋の東都2部リーグ優勝に貢献し、今年は、スライダー頼みから、新たにスプリット、ツーシームを加え、勝てる投手をめざしていく。この日は試験明けの練習初日で早速ブルペン入りした。
すでに、阪神、楽天のスカウトが視察を開始しており、斎藤正直監督は「菊地のように、最上級生の自覚を持ってやってもらえれば」と期待を寄せている。

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阪神の話題の新人、富田蓮(三菱自動車岡崎)
2023年01月22日

2022阪神ドラフト6位 富田蓮 三菱自動車岡崎・投手・動画 |
阪神に入団した新人7選手でただ一人社会人出身。富田(動画)は世界一の勲章を引っ提げてプロの門を叩いた。「自信のある真っすぐが、どれだけ通用するか知ることができた。緩急も使えて圧倒できたので、いい経験になった」
大舞台で圧巻の投球を披露した。昨年10月に台湾で開催されたU―23W杯に選出された左腕。世界の強豪相手に計4試合で16回を2失点、防御率0・44の活躍で世界一に貢献した。最優秀投手とベストナインも獲得。
直球は最速147キロでも、球速以上の切れは評判になった。過去の計測では1分間あたりの回転数が2480回転。大リーグ公式サイトの昨季平均回転数ランキングでは、パドレス・ダルビッシュの2420回転も上回る。
「一番の目標は1軍のローテーションに入ること。(ドラフト)何位とかは関係ない。下位でも結果を出せば、その選手が凄いと思う」
プロ野球の歴史を見れば、ドラフト下位指名から大成した選手は少なくない。阪神の「6位」は出世順位でもある。近年では13年の岩崎、18年の湯浅、20年の中野らが活躍。3度の本塁打王に輝いた「ミスタータイガース」こと掛布雅之も6位入団だった。
大垣商時代に甲子園出場はなく、憧れの聖地が本拠地となる。「甲子園球場の土を踏めると想像しただけで、鳥肌が立つ。そういう地で投げられるのは光栄なこと」。今度は、一流の打者を相手にセ界一を目指す。

阪神の2022ドラフト指名選手 | |||
1位 | 森下 翔太 | 中央大 | 外野手 |
2位 | 門別 啓人 | 東海大札幌高 | 投手 |
3位 | 井坪 陽生 | 関東第一高 | 外野手 |
4位 | 茨木 秀俊 | 帝京長岡高 | 投手 |
5位 | 戸井 零士 | 天理高 | 内野手 |
6位 | 富田 蓮 | 三菱自動車岡崎 | 投手 |
★プロ入り後の成績★ |
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阪神がスカウト会議、前田悠伍・細野晴希ら1位候補に
2023年01月13日

阪神は12日、兵庫県西宮市の球団施設で23年最初のスカウト会議を開いた。9日に始まった新人合同自主トレの視察で来阪していた全国のスカウトが、担当する地区の有望選手を報告した。100人以上がリストアップされたとみられる。
柔らかい腕の振りから最速148キロをマークする大阪桐蔭の前田(動画)と、最速155キロの東洋大・細野(動画)の両サウスポーらが、1位候補に位置付けられている。


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京都大野球部の頭脳が阪神に入団内定
2023年01月09日

京大野球部の頭脳がタイガースの一員となる。同部初の専属アナリストとして4年間チームを支えた三原大知さん。
「地元ですし、小さい頃から見てきた球団。自分にとって念願の仕事ができるのは楽しみです。不安もありますが、チームに貢献できるように頑張りたい」。理想の職へ就けることに喜びを口にする一方で、責任も感じている。
アナリストとは球界では一般的に自球団の選手に加え、他球団の選手も分析するスコアラーと呼ばれる仕事だ。三原さんは京大時代の経験を基に、プロでは数値やデータ分析で力を発揮することが期待される。
日本を代表する進学校の灘中、灘高時代は、生物研究部と生徒会の放送委員に所属した。野球は未経験だが、阪神ファンの父の影響で幼い頃から甲子園に足を運ぶほどの野球好きだ。中学生の頃から分析に興味を持ち始め、米大リーグのデータサイトを利用。友人らと分析したデータについて話し合っていた。
京大野球部に入部するきっかけとなったのは、「データ班募集」と書かれた野球部のチラシだ。「自分の知識が生かせる場所があるんだと思いました」と、迷うことなく入部を決断した。同部にはこれまでデータ班はいたが、選手兼任。専任は初だった。野球未経験の三原さんにとっては勉強の日々だったと振り返る。
「野球をやったことがないので、選手にうまく伝えられるのか不安はありました」。知識を深めるため、グラウンドだけでなく、多くの試合に足を運び野球を研究した。練習では簡易型弾道測定器の「ラプソード」を活用。ブルペン投球した選手のデータを収集し、アドバイスを送った。
データ分析は試合で大きな効果を発揮する。昨春のリーグ戦、1勝1敗で迎えた関大との開幕節第3戦。近田監督の信頼を得て投手起用を任されていた三原さんは、正捕手の愛澤祐亮を公式戦初登板先発に抜てきする。周囲も驚く起用法だったが、4回2安打無失点の好投を引き出すと、見事に「開幕勝ち点」を奪う勝利に貢献した。
「思った以上に簡単にいかないというのがあった。自分の考えていることが通用した部分もあった。4年間、いい経験ができた」と三原さん。アナリストとして「虎の頭脳」となり、“アレ”を狙うチームを全力でサポートしていく。
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