ソフトバンク
高校日本代表の視察は巨人・ソフトバンク・日ハムだけ
2023年09月09日

アメリカと韓国に勝っても、国内の盛り上がりはいまひとつだ。7日のU18野球W杯スーパーラウンド初戦。日本代表は韓国を7-1で撃破した。韓国はダブルヘッダーという不利な条件ではあったが、勝ちは勝ち。エースの前田悠伍(大阪桐蔭)が4回1安打無失点の好投を見せるなど悲願の世界一に向け一歩前進した。
ここまで6試合で5勝1敗と快進撃を続けているが、世間の注目度はそれほど高くない。試合が地上波放送されず、BSでも生中継されない日があるのも原因だろう。
関心が薄いのは、実はプロも同様だ。台湾にスカウトを送り込んでいる球団は、確認できる限りで日本ハム、ソフトバンク、巨人の3球団のみ。大会直前の国内代表合宿ですら6球団以下という日もあった。
過去の国際大会を見ると、吉田輝星(日本ハム)や根尾昂(中日)、小園海斗(広島)らが出場した2018年U18アジア野球大会(宮崎)は日米合わせて27球団のスカウトが集結。
佐々木朗希(ロッテ)や奥川恭伸(ヤクルト)が出場した19年U18野球W杯(韓国)にも同等のスカウトが押しかけていただけに、今大会は“異常事態”といえる。「注目選手が少ないからですよ」と、さるスカウトがこう話す。
「今大会の代表メンバーのほとんどが大学か社会人に進みます。プロ志望の選手は高校生ナンバーワン投手といわれる前田を含む数人だけ。夏の地方大会や甲子園でチェックしている選手ばかりなので、現地で見る必要はないかと。しかも、今年は大学生投手が超のつく豊作です。それならそっちを追いかけたほうがいい。どれくらい豊作か? 前田ですら、ドラフト1位指名されるかどうか」
日本代表の指揮を執る馬淵史郎監督(明徳義塾)の影響もある。
「小技を駆使して着実に1点を取りにいくという『馬淵野球』を否定するつもりはありません。ただ、高校生選手の伸びしろをチェックするスカウトの立場からすると、馬淵野球の型にはめられた選手のプレーは評価の対象になりにくい。つい先日集められた選手たちがうまく適応して、その上で本来の力を発揮できるかどうかということに興味はあっても、素材そのものや性格面、取り組む姿勢などを判断するなら、学校のグラウンドでチェックしたほうが実りがあります。プロを目指す選手たちは、夏が終わっても練習していますから」(同前)
ネット裏が寂しいのには理由がある。



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前田悠伍(大阪桐蔭)、巨人・ソフトバンクの声
2023年09月08日

前田悠伍(大阪桐蔭高・投手) 180cm・左投左打・動画 |
日本が優勝5度を誇る強敵・韓国に7-1で完勝し、スーパーラウンド(SR)初戦を白星で飾った。7番の知花慎之助が2回に先制の2点三塁打、6回にはダメ押しの2点適時打と3打数2安打4打点の活躍。投げては今秋ドラフト上位候補のエース左腕・前田悠伍(動画)が4回を1安打無失点の快投で、宿敵を撃破。悲願の初優勝へ前進した。8日の日本時間11時30分からは、プエルトリコと対戦する。
~以下、前田のスカウト評のみ抜粋~
▼巨人・渡辺スカウト
「一番いい時の投球に戻りつつある。高校生の中ではトップクラス」
▼ソフトバンク・稲嶺スカウト
「真っすぐにカーブ、スライダー。チェンジアップと全てのボールでストライク率が高い。球数制限を考えた上で、負けられない試合でもチームを勝たせる投球ができていた。素晴らしいです」
(9月7日 U18W杯スーパーラウンド 日本 7―1 韓国)


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西舘勇陽(中央大)、ソフトバンク「中継ぎなら即通用」
2023年09月04日

西舘勇陽(中央大・投手) 183cm・右投右打・動画 |
難攻不落の王者を力で抑え込んだ。今春から続いていた青学大のリーグ戦連勝を11で止めた中大のエース西舘(動画)は「3戦目に必ず持ち込むという思いで丁寧に投げられた」。日本一の強力打線をわずか2安打に封じ込めた。
「春はチームに負担をかけたので、勝てて良かった」。今春は2勝に終わったが、この日最速153キロの直球を軸に4回までは完全投球。
5回先頭の4番・西川に先制ソロこそ許したが、7回まで得点圏に走者を背負ったのも1イニングのみ。10奪三振、無四死球で今秋初勝利をつかみ「決め球でしっかり空振りを取れたことが春からの成長」と汗を拭った。
走者がいなくても常にクイックモーションからテンポよく投げ込んだ。ソフトバンク・宮田善久関東統括スカウトは「中継ぎならすぐにでもプロで投げられると思う。変化球がいい。特にカットボール」と絶賛。
7月中旬に右太腿に軽い肉離れを発症し、調整遅れで第2戦の先発に回ったが、改めて潜在能力の高さを示した。
(9月3日 東都大学野球 中央大 7―1 青山学院大)


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前田悠伍(大阪桐蔭)、日本ハム・ソフトバンクの声

前田悠伍(大阪桐蔭高・投手) 180cm・左投左打・動画 |
日本のエースが仁王立ちした。ドラフト候補左腕の前田悠伍投手(動画)が、前回王者・米国との大一番に先発。力強い直球と多彩な変化球で強力打線を寄せ付けず、5回2/3を無失点。誤審騒動にも動じず、8奪三振と圧倒した。
日本は継投で米国の猛反撃をかわし、B組唯一の3連勝。1次ラウンド1位通過へ大前進した。今日4日のベネズエラ戦に勝てばスーパーラウンド進出が決まる。
~以下、前田のスカウト評~
▼日本ハム・稲葉GM
「体の大きい米国を相手に、悪条件の中で自分の球も気持ちもコントロールしていて、素晴らしい。国際大会はいろいろなことが起こる中で、動じない、精神的な強さがある」
▼ソフトバンク・福山スカウト部チーフ
「曲がり球、抜く球のコンビネーションなど持ち味を発揮していた。ここまでセンスのあるタイプはなかなかいない。ボディーコントロールや強弱の付け方など、高校生のレベルではない」
(9月3日 U18W杯1次ラウンド 日本 4―3 米国)


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西舘勇陽(中央大)、ロッテ・ソフトバンクの声

西舘勇陽(中央大・投手) 183cm・右投右打・動画 |
東都1部のドラフト候補6人衆の1人、中大の西舘投手(動画)が、大学通算10勝目を挙げた。7球団のスカウトの前で、自己最速にあと1キロと迫る154キロの力強い真っすぐを披露。キレのある変化球を織り交ぜ7回を2安打10奪三振で1失点の好投。最速155キロ右腕、青学大の常広羽也斗投手との投手戦を制し、1勝1敗とした。
~以下、西舘のスカウト評~
▼ロッテ・榎アマスカウトグループディレクター
「変化球にタイミングが合わないということは曲がりもいいということで、一級品。ストライクがとれて勝負できるのが強みですね」
▼ソフトバンク・永井スカウト部長
「一番の持ち味は変化球のキレ。プロでも通用する。結果で見ると春は打たれたけど、十分高い評価ができる選手だと思います」
(9月3日 東都大学野球 中央大 7―1 青山学院大)


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