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巨人のドラフト育成、高卒ドラ1の移籍でわかったこと

2017年06月11日

6/11、スポーツ報知3面「仙ペン」より

2008巨人ドラフト1位 大田泰示 
東海大相模高・内野手・18歳

今、札幌ドームの打席に立っているのは誰だ。自転車でコケて大ケガ。原さんに涙が出るほど怒られていた、あの男じゃない。それにしても、大田泰示(2008巨人1位)の威圧感にビビることになるなんて。そんな日がやって来るとは思わなかった。

以前、由伸監督に大田のトレードについて聞いたことがある。やはり苦渋の決断だったようだ。自分が打てなくても、いつもベンチの最前列で大声を出し、ナインを鼓舞する姿。指揮官が現役の時から感心していたという。

いや、そんなことよりもポテンシャルだ。あの打球を、肩を、足を見せつけられては諦めがつかない。それが一年に数回しかお目にかかれなくてもだ。それでも8年間というのは、結論を迫られるには十分な時間。巨人ラストシーズンとなった昨年、監督は化学反応を待っていた。

プロ入り以来、ずっと保護者的な存在だった原さんがいなくなった。独り立ちという大きな変化。ここで覚醒せよ。ご存じのとおり、化学反応は起こらなかった。過去7シーズンと何も変わることはなかった。そこに日本ハムからオファーが来た。

もっと環境を変えてやれば・・・。しかも、相手に求められて行くんだし。かくして永遠の未完の大器は、北の大地で大志を抱くことになった。そんなわけで、夢は一夜にして覚めてしまった本日の試合。一つ勝つのは難しいが、二つ勝つのはもっと難しい。

絵に描いたように大田にやられてしまったけど、巨人はお人よしでも、敵に塩を送ったわけでもない。監督は、こうも言っていた。「もし泰示が日本ハムで活躍したら、巨人に足りないものがきっちりと見えてくると思う」

若手の育成。この10年来の課題に答えは見つかっていない。それを突きつけてくれるのは?。巨人の未来へのカギは、依然として大田泰示の手の中にある。



大田君(日ハム)は、昨日の巨人戦で4打数3安打、1本塁打の大活躍でした。

<大田の巨人戦での成績>
6月 9日 3打数2安打 
6月10日 4打数3安打 
---------------------
合計    7打数5安打 (打率.714)




下は2008ドラフトで巨人が指名した選手です。大田泰示は1位指名され入団。プロでの成績はこちら

巨人の2008ドラフト指名選手
1位大田 泰示東海大相模高内野手
2位宮本 武文倉敷高投手
3位斎藤 圭祐千葉経大付高投手
4位橋本 到仙台育英高外野手
5位笠原 将生福岡工大城東高投手
6位仲沢 広基国際武道大内野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 09:11|この記事のURL│ │巨人 

本田仁海(星槎国際湘南)、12球団スカウトうならせた

6/11、日刊スポーツ6面より

本田 仁海 (星槎国際湘南高・投手)
180cm・右投左打・動画

本田(動画)は最後の夏を前に、高らかに宣言した。「1戦1戦倒して、目標である神奈川制覇の夢をかなえたい」。今春の県大会準決勝で敗れた横浜とは、勝ち進めば決勝で戦う。「星槎で甲子園に行って、県外のチームと戦いたい」と頼もしかった。

中学時代は無名の投手が、プロから注目されるまでに成長した。直球は20キロ近く上がり、最速146キロをマークする。縦横のスライダー、カーブの制球力もある。今春の準々決勝では、昨秋王者の慶応を相手に11奪三振で完投勝利。スタンドの12球団27人のスカウトをうならせた

入学時は体重55キロも、毎晩ご飯をどんぶり2~3杯増やして75キロまで増量した。走り込みや、片足ずつ前に出して沈み込む「ランジ」と呼ばれるトレーニングを柔らかいマットの上で行うなど、下半身をいじめ抜いた。

支えは女手一つで育ててくれた母だった。帽子のツバには「恩返し」と書いた。入学時は、母を残して入寮することに「不安でつらかった」と振り返る。だが、母から「寂しい部分もあるけど、それ以上に成長した仁海の姿を見たい」と背中を押され、覚悟が決まった。金銭的な負担を減らしたい、と野球道具は人一倍ていねいに扱っている。

巨人・高橋監督らを桐蔭学園時代に育てた、名将・土屋恵三監督は「昨春くらいから意識が変わってきた。朝の掃除や練習も真面目に取り組んでいる」と評価する。2年春からエースに抜てきし、チームの躍進につなげた。創部7年目で、過去最高成績は昨夏の4回戦進出。今夏、本田が歴史を塗り替えてみせる。



本田君のスカウト評はこちら


下は高校生・投手の主なドラフト候補です。

2017高校生のドラフト候補 <投手>
古屋敷匠真(八戸工大一) スカウト評
佐藤隼輔(仙台) スカウト評
石川翔(青藍泰斗) スカウト評
金久保優斗(東海大市原望洋) スカウト評
布川雄大(武南) スカウト評
桜井周斗(日大三) スカウト評
金成麗生(日大三) スカウト評
本田仁海(星槎国際湘南) スカウト評
田中瑛斗(柳ヶ浦) スカウト評
山口翔(熊本工) スカウト評
川端健斗(秀岳館) スカウト評
平良海馬(八重山商工) スカウト評


draftkaigi at 07:33|この記事のURL│ │高校 

巨人のドラフト育成、スカウト名簿に「育成の巨人」

6/12、日刊ゲンダイ38面より
巨人が9日、札幌の地でようやく連敗を13で止めた。マイコラスが八回まで無四球の5安打1失点。九回はマシソンが締め、助っ人2人で2点を守り切った。高橋由伸監督は「1つ勝つことの難しさはこうなる前から分かっていたけど、よりそれを感じた期間だった。なかなか結果が出なかったが、結果でしか示せない世界。時間がかかったけど、結果が出て良かった」と安堵の表情を見せた。

ようやく長いトンネルを抜けたとはいえ、83年の歴史に泥を塗る「13連敗」のワースト記録を樹立した事実は重い。連敗は止まっても、ここまで弱体化したチームの根本的な問題点は横たわったままだ。球団の育成下手とドラフトの失敗である。

高校、大学・社会人のドラフトが現行制度となった08年以降、巨人は昨秋までの9年間で計51人を指名している。しかし、その中で主力に成長しているのは長野、沢村、小林、菅野、田口の5人だけ。そのうち長野、沢村、菅野は「巨人しか行かない」と宣言したほぼ“逆指名”の完成形。高卒は田口しかいないのだ。

この日の日本ハム戦のスタメン10人(外国人選手を除く)を比べると、08年のドラフト以降に入団したのは巨人3人、日本ハム6人。生え抜きは巨人の4人に対し、日本ハムは8人だ。高卒は巨人3人、日本ハム7人。日本ハムは最近のドラフトで獲得した自前の若い選手が次々と台頭。こちらも6連敗と苦しむが、「未来」があるだけマシである。

高校野球に詳しいスポーツライターの美山和也氏がこう指摘する。

「高卒選手の方が伸びしろが大きく、将来的に球団を支える主力に成長する可能性が高い。これは球界の常識です。かつて清武代表が巨人に在籍していた頃、高校に巨人のスカウト名簿を配り歩いたことがある。その中には『育成の巨人』と書かれていたそうです。受け取ったある強豪校の監督は気味悪がっていましたが、今となっては懐かしい。あの頃はまだ育てる意志があった。最近の高校野球ではすっかり巨人離れが進んでいます」

美山氏が続ける。

「高校から巨人に入団してもロクに育ててもらえず、一軍に抜擢されることが他球団と比べると極端に少ない。2年前に発覚した巨人の野球賭博事件も暗い影を落としています。そして、高校側が最も困惑しているのは、巨人が獲得した有望選手をあっさり手放すこと。これが高校側のアレルギーとなっているのです」

毎年のように繰り返されるFA補強。大物を取れば、プロテクトできる28人以外の選手が相手球団に「人的補償」として指名される。これまで何人もの若手が流出した。

「最近では11年ドラフト3位の一岡が広島へ、13年4位の奥村は巨人でたった1年を終えたところでヤクルトへ移籍した。高校球界で『まだ1年しかやってないのに巨人はリストに入れなかった』とブーイングが起きた。同年5位の平良もしかり。最後の夏の沖縄大会は巨人のスカウトだけがチェックできたそうです。それなのに、こちらも昨オフに人的補償でDeNAへ。毎年山ほど獲得している育成契約の評判も良くありません。新設された三軍の試合のためだけのメンバーだと、高校やアマチュア側はそう見ています」(美山氏)

ある強豪校の監督は実際、巨人のスカウトにこう頼んでいるという。「どうせ使ってくれないんだから、うちの選手を指名しないでくれ」。ドラフトはチームづくりの根幹。この10年間で、肝心なその部分が完全に崩壊した。今後を考えると、連敗が止まったことを喜んではいられない。



下はここ2年間のドラフトで巨人が指名した選手です。巨人の歴代ドラフト指名選手はこちら

巨人の2016ドラフト指名選手
1位 吉川 尚輝 中京学院大 内野手
2位 畠 世周 近畿大 投手
3位 谷岡 竜平 東芝 投手
4位 池田 駿 ヤマハ 投手
5位 高田 萌生 創志学園高 投手
6位 大江 竜聖 二松学舎大付高 投手
7位 廖 任磊 台湾・開南大 投手
育1 高井 俊 BC新潟 投手
育2 加藤 脩平 磐田東高 外野手
育3 山川 和大 BF兵庫 投手
育4 坂本 工宜 関学大・準硬式 投手
育5 松原 聖弥 明星大 外野手
育6 高山 竜太朗 九州産業大 捕手
育7 堀岡 隼人 青森山田高 投手
育8 松沢 裕介 四国IL香川 外野手


巨人の2015ドラフト指名選手
1位 桜井 俊貴 立命館大 投手
2位 重信 慎之介 早稲田大 外野手
3位 与那原 大剛 普天間高 投手
4位 宇佐見 真吾 城西国際大 捕手
5位 山本 泰寛 慶応大 内野手
6位 巽 大介 岩倉高 投手
7位 中川 皓太 東海大 投手
8位 松崎 啄也 日本製紙石巻 内野手
育1 増田 大輝 四国IL徳島 内野手
育2 小林 大誠 BC武蔵 捕手
育3 松沢 裕介 四国IL香川 外野手
育4 田島 洸成 BC武蔵 内野手
育5 大竹 秀義 BC武蔵 投手
育6 山下 篤郎 鎮西高 投手
育7 矢島 陽平 BC武蔵 投手
育8 長谷川 潤 BC石川 投手


draftkaigi at 07:09|この記事のURL│ │巨人 

楽天ドラ1・藤平尚真、高卒新人最速1軍デビューへ

6/11、スポーツ報知5面より

2016楽天ドラフト1位 藤平尚真
横浜高・投手・動画

楽天のドラフト1位・藤平尚真投手(動画)が交流戦中に1軍デビューする可能性が10日、浮上した。ローテの谷間となる16日・阪神戦(甲子園)での先発が有力だ。

期待の高卒ドラ1右腕にこれ以上ない舞台が用意される。高校野球の聖地・甲子園での登板。横浜高3年だった昨夏の甲子園の初戦・東北戦では初回先頭から5者連続を含む13奪三振、7回途中1失点と好投を見せた思い出の地でもある。

梨田監督は「7、8月くらいの夏頃に投げてくれたら」とじっくり育成する方針を示していたが、苦しい台所事情も重なった。首位を走る楽天の先発は則本、岸、美馬の3本柱が軸。辛島と森は結果が出ずに降格し、塩見も腰痛で登録抹消された。

13日からのヤクルト、阪神の敵地6連戦では釜田と安楽を抜てき。最終的にはロングリリーフで待機する戸村や菊池の調整を見極めて判断することになるが、期待を込めて最後の1枠に滑り込みそうだ。

この日、藤平はイースタン・ロッテ戦(浦和)に先発。3回3失点で敗戦投手になったが、中5日での登板へ向けて最終チェックを行った。ファームでは11登板で1勝2敗。「早く1軍で投げてみたいです」と胸を躍らせていた。今季の高卒新人の中では、12球団最速デビューとなりそうだ。



下は2016ドラフトで楽天が指名した選手です。1位・藤平君のスカウト評はこちら

楽天の2016ドラフト指名選手
1位藤平 尚真横浜高 投手
2位池田 隆英創価大 投手
3位田中 和基立教大 外野手
4位菅原 秀大阪体育大 投手
5位森原 康平新日鉄住金広畑 投手
6位鶴田 圭祐帝京大・準硬式 投手
7位野元 浩輝佐世保工高 投手
8位石原 彪京都翔英高 捕手
9位高梨 雄平JX-ENEOS 投手
10位西口 直人甲賀専門学校 投手
育1千葉 耕太花巻東高 投手
育2南 要輔明星大 内野手
育3向谷 拓巳BFL・兵庫 内野手
育4木村 敏靖履正社専門学校 投手


draftkaigi at 07:07|この記事のURL│ │楽天 

ヤクルトが清宮視察、「今日は早実関係者へあいさつ」

デイリースポーツwebsiteより (source)

清宮 幸太郎 (早稲田実・一塁手)
184cm・右投左打・動画

高校通算100本塁打の早実主将・清宮幸太郎内野手(動画)は「3番・一塁」で先発。5打席3打数2安打、1四球、1死球だった。101号となるホームランは出なかった。練習試合にかかわらず、都内グラウンドに設置されているスタンドは満員状態。その中にはヤクルト球団の小川淳司シニアディレクター(SD)と酒井圭一スカウトの姿もあった。

小川SDは試合後、この日は本塁打のなかった清宮について、「いつもいつも出るわけじゃいからね。評価については言うまでもない」と語った。チームは交流戦で苦戦を続けているが、この日の来訪については、「きょうは(早実関係者へ)あいさつ。(公式戦の)グラウンドではなかなかできないから」と説明していた。

清宮は4日の招待試合・享栄戦で100号本塁打に到達。高校通算本塁打は、山本大貴(神港学園)の107本が最多とされる。

(6月10日 練習試合 早稲田実 7―6 佐久長聖)



清宮君のスカウト評はこちら



下は高校生・野手の主なドラフト候補です。

2017高校生のドラフト候補 <捕手>
篠原翔太(報徳学園) スカウト評
古賀悠斗(福岡大大濠) スカウト評
村上宗隆(九州学院) スカウト評
2017高校生のドラフト候補 <内野手>
峯村貴希(木更津総合) スカウト評
清宮幸太郎(早稲田実) スカウト評
綱島龍生(糸魚川白嶺) スカウト評
安田尚憲(履正社) スカウト評
太田英毅(智弁学園) スカウト評
嶋谷将平(宇部鴻城) スカウト評
2017高校生のドラフト候補 <外野手>
西川愛也(花咲徳栄) スカウト評
増田珠(横浜) スカウト評
岡田悠希(龍谷大平安) スカウト評


draftkaigi at 07:05|この記事のURL│ │ヤクルト 


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