田嶋大樹(JR東日本)、DeNA「上位候補になる」
2017年03月05日

田嶋 大樹 (JR東日本・投手) 180cm・左投左打・動画 |
最速152キロで社会人ナンバー左腕の呼び声が高く、今秋ドラフト上位候補のJR東日本・田嶋大樹投手(動画)が4日、楽天2軍との練習試合に先発。7回を投げ6三振を奪うなど8安打、1四球、3失点。チームは1―3で敗れた。
田嶋は三回までに6安打を浴び、2点を失ったものの、四回から投球ファームを修正。その後はこの日最速の147キロの直球やスライダーで1点に抑えた。
視察したDeNA・吉田編成スカウト部長は「最初はバランスが悪かったが、四回からは腕が振れて、ウチのスピードガンでも146キロで、いい球がきていた。今、ウチはローテーション投手に左が多いといわれているが、ことしもいい投手なら左も右も関係なく、取っていきたいし、田嶋はその上位候補だ」と評価した。
(3月4日 プロアマ交流戦 楽天2軍 3―1 JR東日本)


2017社会人のドラフト候補 <投手> | |
鈴木康平(日立製作所) | スカウト評 |
田嶋大樹(JR東日本) | スカウト評 |
西村天裕(NTT東日本) | スカウト評 |
柏原史陽(JX-ENEOS) | スカウト評 |
江口昌太(JX-ENEOS) | スカウト評 |
鈴木博志(ヤマハ) | スカウト評 |
山本大貴(三菱自動車岡崎) | スカウト評 |
中山匠(キャプテイ) | スカウト評 |
甲子園春夏連覇の水本弦(亜大)、東邦ガスへ入社
2017年03月04日

水本 弦 (東邦ガス・外野手) 176cm・両投左打・動画 |
日本一を知る即戦力が東邦ガスに加わった。水本(動画)は広角に快打を放つ打力と勝負強さが売りの外野手。2月1日に合流し、左手首の肉離れで全体練習から外れていたが、打撃練習はすでに再開した。シーズン開幕に向けて調整を進めている。
「技術や取り組む姿勢が学生とは全然違う。東海地区はレベルが高いので、こういう環境でやれるのはうれしい。打撃でアピールしたい。レギュラーをつかむのは最低限の目標だと思っている」
学生時代は輝かしい実績を残した。小学2年で野球を始めてから、全てのカテゴリーで全国大会に出場。特に大阪桐蔭高時代は同期の藤浪(2012阪神1位)、後輩の森(2013西武1位)らタレントぞろいのチームで主将を務め、春夏甲子園を連覇した。
亜大でも入学直後に定位置をつかみ、1年春の東都リーグでベストナインを満票で受賞。大学日本代表に選ばれ、1、3年の明治神宮大会で日本一を経験した。
「いろいろな舞台を経験しているという自覚はある。チーム力を大事にしたい。全国で勝つ秘訣だと思う」と水本。伏見裕幸監督も「まず期待するのは打撃。キャプテンシーも1年目から発揮してほしい。他の選手の刺激にもなるはず」と話す。
石川県野々市市出身。中学時代にプレーした白山能美ボーイズでは、京田(2016中日2位)とチームメートだった。高校で離れ離れになったが、大学時代は同じ東都リーグで戦った。今も近況を報告し合う。
「京田は野球のことしか考えていないんじゃないかと思うくらい。立場は違うけど、同じ地域でやれるのはうれしい。お互いに情報が入りやすいので高め合いたい」
東邦ガスは2年連続で都市対抗出場を逃している。「力はどこも変わらないと思う。都市対抗を決める上で、自分に何ができるか。結果を出すしかない。数字以上の結果を残して勝利に貢献したい」。3年ぶりの東京ドーム行きを目指すチームには頼もしい存在になりそうだ。

高卒3年目・安楽智大(楽天)、巨人打線なで切り!

2014楽天ドラフト1位 安楽智大 済美高・投手・動画 |
3年目を迎えた楽天・安楽智大投手(2014楽天1位)が、いよいよ覚醒の時を迎えている。22日の巨人との練習試合での投球は圧巻だった。先発し、3三振を奪って4回を無安打、無四球無失点。長野、阿部、マギー、村田ら主力を並べた巨人打線をなで切りにした。
二回には連続失策で一死一、二塁のピンチを招いたものの、後続を断って無失点。梨田監督が「ああいう投球をすると、野手が信頼を置く。この投手が投げるときは『勝たなければいけない』と思うもの。力みが消え、大人の投球ができるようになってきた」と絶賛する投球だった。
愛媛・済美高時代に甲子園を沸かせた。2年生で出場した2013年のセンバツで準優勝。半面、5試合で計772球を投げたことに対して、国内外で「投げすぎ」批判の声が上がり、物議をかもした。それでも、同年夏の愛媛県大会では最速157キロをマーク。剛腕として鳴らした。
当時とは、投球スタイルが違う。この巨人戦での最速は147キロ。球速ではなく、切れを追い求めてきた。これに110キロ台のスローカーブを交え、改良型のフォークも多投し、巨人打線を翻弄した。高2の秋に痛めた右肘への不安はもうないという。
「フォークは握りを浅くして、小さく鋭く落ちるイメージ。スプリットに近いと思います。もっと精度を増していきたいですね」と安楽。「去年のこの時期とは比べものにならないくらい状態がいい」という表情には自信があふれていた。
楽天の先発陣は、5年目の則本、フリーエージェント権を行使して西武から加入した岸が「Wエース」として君臨。これに安楽ら若手がローテーションに加われば、強力な先発陣を形成できる。高卒3年目右腕が楽天の浮沈の鍵を握っている。

楽天の2014ドラフト指名選手 | |||
1位 | 安楽 智大 | 済美高 | 投手 |
2位 | 小野 郁 | 西日本短大付高 | 投手 |
3位 | 福田 将儀 | 中央大 | 外野手 |
4位 | ルシアノ・フェルナンド | 白鴎大 | 外野手 |
5位 | 入野 貴大 | 四国IL徳島 | 投手 |
6位 | 加藤 正志 | JR東日本東北 | 投手 |
7位 | 伊東 亮大 | 日本製紙石巻 | 外野手 |
★プロ入り後の成績★ |
中日ドラ6・丸山泰資、1軍昇格へアピール

2016中日ドラフト6位 丸山泰資 東海大・投手・動画 |
中日ドラフト6位・丸山泰資投手(動画)が3日、同期たちに刺激を受けてマウンドに向かう決意をみなぎらせた。
当初、登板予定だった2日のJR東海戦が雨天中止となり、4日の亜大とのプロ・アマ交流戦で仕切り直し。中継ぎで1イニングを投げる予定の背番号28は「結果を残せば1軍に上がれると思う。とにかく結果を求めたい」と無失点でアピールする覚悟だ。
同じ大卒ルーキーの柳、笠原、京田と1軍北谷組のキャンプを完走した。しかし、1、2日の札幌遠征メンバーに入れず、名古屋に戻った。ニュースで柳と笠原が1軍マウンドで腕を振り、京田がグラウンドに立ったことを知った。「悔しかった。とりあえず、自分も早く戻りたい」。同期の頑張りを見て自分を奮い立たせた。
この日はブルペンでカーブやスライダーを交えて57球。「全ての球種で左打者の内角を攻められるようにしたい」と丸山。キャンプの実戦は2試合を投げ、いずれも1イニングを無失点。名古屋でも結果を出して開幕1軍への足掛かりにする。

中日の2016ドラフト指名選手 | |||
1位 | 柳 裕也 | 明治大 | 投手 |
2位 | 京田 陽太 | 日本大 | 内野手 |
3位 | 石垣 雅海 | 酒田南高 | 内野手 |
4位 | 笠原 祥太郎 | 新潟医療福祉大 | 投手 |
5位 | 藤嶋 健人 | 東邦高 | 投手 |
6位 | 丸山 泰資 | 東海大 | 投手 |
育1 | 木下 雄介 | 四国IL・徳島 | 投手 |
阪神ドラ5・糸原健斗がダメ押し打、監督「いい誤算」

2016阪神ドラフト5位 糸原健斗 JX-ENEOS・二塁手兼三塁手・動画 |
阪神のドラフト5位・糸原健斗内野手(動画)が1点リードの八回二死一塁から、ダメ押しの適時二塁打。侍ジャパンの守護神候補の秋吉亮投手から貴重なタイムリーで、期待の即戦力が開幕1軍へまた大きくアピールだ。
途中出場の新人がダメ押し打で抜群の存在感を放った。3―2の八回二死一塁。糸原が秋吉(ヤクルト)の125キロのスライダーを振り抜くと、打球はぐんぐん伸びて中堅手の頭を越え、適時二塁打に。直前に1点差に詰め寄られていただけに価値ある一打となった。
「途中から試合に出ましたが、集中力を保てました。カウント1―2で甘い球は積極的にいこうと思って、しっかりと結果が出てよかったです」
あこがれのユニホームからの一打に、思わず白い歯がこぼれた。24歳もかつては世界と戦う侍ジャパンに声援を送った野球少年だった。「すごい選手ばかり。練習からみていました」と敵ながら試合前は目を輝かせた。ヒーローたちに思い切りぶつかっていき、最高の結果を出した。
沖縄の宜野座1軍キャンプでは実戦8試合で24打数5安打、打率.208もプロ1年目で完走。ここぞで痛烈な安打を放ち、守っては堅実さをアピールして、信頼を積み重ねてきた。この日も1打席で仕留め、1軍に食らいつく執念をみせた。
そんな1メートル75のガッツマンを、金本監督はD1位の大山とともに「いいところでね、点につながる活躍をしてくれて。いい誤算といえば、いい誤算」と笑顔で評した。さすがに日本代表には苦戦する!? そんな下馬評を糸原が金星で覆し、1軍定着への勢いを加速させた。
(3月3日 WBC強化試合 阪神 4―2 日本代表)

阪神の2016ドラフト指名選手 | |||
1位 | 大山 悠輔 | 白鴎大 | 内野手 |
2位 | 小野 泰己 | 富士大 | 投手 |
3位 | 才木 浩人 | 須磨翔風高 | 投手 |
4位 | 浜地 真澄 | 福岡大大濠高 | 投手 |
5位 | 糸原 健斗 | JX-ENEOS | 内野手 |
6位 | 福永 春吾 | 四国IL・徳島 | 投手 |
7位 | 長坂 拳弥 | 東北福祉大 | 捕手 |
8位 | 藤谷 洸介 | パナソニック | 投手 |