前野幹博(ヤマハ)、日ハム「飛距離はプロと互角」
2017年03月01日

前野 幹博 (ヤマハ・三塁手) 185cm・右投左打・動画 |
昨年、社会人野球日本選手権で初優勝したヤマハの4番・前野幹博(動画)が27日、好投手から初安打をマークした。今秋のドラフト1位候補左腕となるJR東日本の田嶋大樹から右前打。プロ球団スカウトが見守る中、存在感を示した。
PL学園(大阪)からヤマハに入社して4年目の今年、ドラフト指名をうかがう主砲がアピールした。試合もヤマハが3―1でJR東日本に勝利。前日に続き、2連勝となった。
ヤマハの主砲がプロ注目左腕から今季初安打を放った。スタンドに集結したオリックス、日本ハムのスカウトの眼前で、前野は5回表無死1塁、1ボールから2球目の直球を右前にはじき返した。4番で出場した前日は3打数無安打、1死球。この日も中飛、三振と続いた3打席目で待望の今季初安打。
「結果はまだまだですが、打ち損じをへらすなどのやりたいことが出来ている」と、まずまずの手応えを口にした。
昨年のドラフト会議でチームメートの池田駿投手が巨人に4位指名された。高卒で3年目の前野もドラフト解禁でプロ指名を期待したが、名前はなかった。それでも「池田さんがすごいなと思ったし、次は自分がそうなりたい」と刺激を受けた。
冬季練習は内山靖允トレーナーのもと、ウエートトレを消化。体重は89キロから94キロに増えた。同トレーナーから「これまでもやってきたが取り組む姿勢が変わった」と評される。オープン戦後、コーチと選手数人によるフリー打撃にも参加。
日本ハム・熊崎誠也スカウトは「練習を見ても打球の飛距離はプロと遜色ないが、試合で結果が出せていない。何かのきっかけで変わると思う」と分析していた。
(2月27日 オープン戦 ヤマハ 3―1 JR東日本)


2017社会人のドラフト候補 <捕手> | |
岸田行倫(大阪ガス) | スカウト評 |
2017社会人のドラフト候補 <内野手> | |
前野幹博(ヤマハ) | スカウト評 |
北村祥治(トヨタ自動車) | スカウト評 |
2017社会人のドラフト候補 <外野手> | |
菅野剛士(日立製作所) | スカウト評 |
藤岡裕大(トヨタ自動車) | スカウト評 |
西武・辻監督、「最大の収穫はドラフト3位・源田壮亮」
2017年02月28日

2016西武ドラフト3位 源田壮亮 トヨタ自動車・遊撃手・動画 |
就任1年目のキャンプを打ち上げ、西武・辻監督は「心労はないけど、早いよね。あっという間でした」と笑顔で振り返った。最大の収穫はレギュラーが決まっていなかった遊撃手で、ドラフト3位新人の源田(動画)が台頭したことだろう。
新人らしからぬ落ち着いたグラブさばきで、監督は「源田が入って来て締まったかなと思う。それくらい安定した守備をしている」と認めた。3月1日からは宮崎での練習試合が始まる。「結果を出さなきゃいけないところで出せるか、楽しみ」とチーム内の競争に期待していた。

西武の2016ドラフト指名選手 | |||
1位 | 今井 達也 | 作新学院高 | 投手 |
2位 | 中塚 駿太 | 白鴎大 | 投手 |
3位 | 源田 壮亮 | トヨタ自動車 | 内野手 |
4位 | 鈴木 将平 | 静岡高 | 外野手 |
5位 | 平井 克典 | ホンダ鈴鹿 | 投手 |
6位 | 田村 伊知郎 | 立教大 | 投手 |
清宮幸太郎(早稲田実)、中日が1位候補と高く評価

清宮 幸太郎 (早稲田実・一塁手) 184cm・右投左打・動画 |
高校入学後、最大の屈辱となった昨秋の東京都大会決勝の日大三戦。チームは8―6で逆転勝ちしたが、清宮(動画)は、左腕の桜井のスライダーに5打席連続三振。これが、このオフの進化につながった。
和泉実監督は「三振することを嫌がるならバットに当てることぐらいはできただろうが、遠くに飛ばそうと打ちにいったのが、アイツの負けん気。ああいう強い気持ちが、練習の肥やしになっている」と振り返る。
清宮は、この映像を何度も見たという。ボール球を振っていた。明治神宮大会に向け、体が開かないようにフォームを修正。履正社に打ち負けたものの、米アストロズの大慈弥スカウトは「間が取れるようになった」と評価。冬の間のウエートトレーニングで体重も100キロを超えてパワーアップした。
ドラフト1位候補として高く評価する中日の中田スカウト部長は「バッターとしての天性のものを備えているのは間違いない。いい選手は、スカウトの仕事を抜きにしても見たい。清宮はそういう選手」と強烈なデビューをした1年夏以来の甲子園となる清宮に期待する。
大舞台を自分の力にできる気持ちの強さもある。センバツ出場が決まった1月27日の会見では「甲子園は自分の思っている以上の力を出させてくれるところ。球が遅く見えたり、自分にいいように働いてくれる」と自信を持って言い切り、報道陣を驚かせた。
「自分が入ってからの早実の強みは、球場全体で雰囲気を変えて相手をのみ込んでいくところ」と胸を張ったが、そのムードづくりの先頭に立っているのは清宮。5三振を喫してもベンチで落ち込むことなく、主将として掲げた「GO! GO! GO!」通りに声をからした。
春夏合わせて50度目の甲子園で「新しい歴史をつくりたい」と清宮。高校通算78本塁打の数字をさらに伸ばせば、王貞治(ソフトバンク球団会長)を擁した1957年以来60年ぶりのセンバツ制覇も見えてくる。



2017高校生のドラフト候補 <捕手> | |
篠原翔太(報徳学園) | スカウト評 |
古賀悠斗(福岡大大濠) | スカウト評 |
村上宗隆(九州学院) | スカウト評 |
2017高校生のドラフト候補 <内野手> | |
峯村貴希(木更津総合) | スカウト評 |
清宮幸太郎(早稲田実) | スカウト評 |
綱島龍生(糸魚川白嶺) | スカウト評 |
安田尚憲(履正社) | スカウト評 |
太田英毅(智弁学園) | スカウト評 |
嶋谷将平(宇部鴻城) | スカウト評 |
2017高校生のドラフト候補 <外野手> | |
西川愛也(花咲徳栄) | スカウト評 |
増田珠(横浜) | スカウト評 |
岡田悠希(龍谷大平安) | スカウト評 |
巨人ドラ1・吉川尚輝、3軍戦で三振デビュー

2016巨人ドラフト1位 吉川尚輝 中京学院大・遊撃手・動画 |
吉川尚(動画)にとってプロ初の対外試合となった社会人・JFE東日本戦。注目のデビュー戦は9回から代打で出場するも、空振り三振に倒れた。キャンプ最後の実戦を終え「課題も出てきましたが、体力もつきましたし、すごくいいキャンプでした」と野球漬けの1ヶ月を振り返った。
2月も終わり3月へ。3月といえば卒業の季節。卒業式の思い出は?。「うーん、ないですかね・・・」。後輩が求める制服の第2ボタンのプレゼントも「僕、ブレザーだったんで。ネクタイもパッチン(ボタン式)、ジャケットもあげてないですね」
まもなく中京学院大の卒業式も行われるが、「行かないですよ、練習離れちゃいますし」とチームに帯同し続け、汗にまみれる。
(2月27日 練習試合 巨人3軍 3―1 JFE東日本)

巨人の2016ドラフト指名選手 | |||
1位 | 吉川 尚輝 | 中京学院大 | 内野手 |
2位 | 畠 世周 | 近畿大 | 投手 |
3位 | 谷岡 竜平 | 東芝 | 投手 |
4位 | 池田 駿 | ヤマハ | 投手 |
5位 | 高田 萌生 | 創志学園高 | 投手 |
6位 | 大江 竜聖 | 二松学舎大付高 | 投手 |
7位 | 廖 任磊 | 台湾・開南大 | 投手 |
育1 | 高井 俊 | BCL・新潟 | 投手 |
育2 | 加藤 脩平 | 磐田東高 | 外野手 |
育3 | 山川 和大 | BFL・兵庫 | 投手 |
育4 | 坂本 工宜 | 関学大・準硬式 | 投手 |
育5 | 松原 聖弥 | 明星大 | 外野手 |
育6 | 高山 竜太朗 | 九州産業大 | 捕手 |
育7 | 堀岡 隼人 | 青森山田高 | 投手 |
育8 | 松沢 裕介 | 四国IL・香川 | 外野手 |
阪神ドラ2・小野泰己が153キロ、監督「すごいでしょ」

2016阪神ドラフト2位 小野泰己 富士大・投手・動画 |
阪神のドラフト2位・小野泰己投手(動画)が27日、紅白戦に登板。2回を無安打無失点に抑えた。テレビ中継表示では153キロを計測して自己最速を更新。昨季の新人王・高山からも空振り三振を奪うなど、高い潜在能力を見せつけた。課題である変化球の制球力を磨き、開幕ローテ入りを目指す。
快速球がさく裂した。クールな風貌からは、想像がつかない鋭い球を投じる。テレビ中継表示で自己最速を更新する153キロを計測。小野は充実の表情を浮かべながら「この時期に出ると思わなかった。更新したのはうれしいですね」と素直に喜んだ。
相手は昨季のセ・リーグ新人王・高山だった。1イニング目の六回1死で迎え撃つ。「意識しましたね。抑えようと力を入れました」。ギアを入れ替え、投じた5球目。カウント1ボール2ストライクから外角いっぱいに速球を投げ込んだ。
バットが空を切る。ズシッとミットに収まったこの球が153キロ。スピード、コースともに抜群の一球で、空振り三振を奪った。七回には外角速球で大山のバットをへし折った。
金本監督にも思わず笑みがこぼれる。「評判通りの、俺がずっとすごいって言ってたけど、すごいでしょ?(笑)」。さらに、自身が対戦すると想定しても「へたしたら、2球はファウルいかれるな」と直球の質を絶賛。「あの球威があったら、一発で前に飛ばすのは厳しいと思う」と付け加えた。
実戦で投げることで、課題は明確になる。小野は「ランナーがいる時はクイックで投げたりとか、バランスも悪くなる。質も良くなくなって、悪循環になる」と自覚している。変化球を多投した七回。1死後に連続四球を与えるなど、安定感を欠いた。
だが、開幕まで時間はある。「ブルペンとか、オープン戦で修正していければ。追い込んでからの勝負球をしっかり投げたい」と先を見据えた。
首脳陣に与えた印象はとてつもなく大きい。秋山ら開幕ローテ入りを目指すライバルたちがアピールを続けている。小野も「頑張りたい」と一歩も引くつもりはない。端正な顔立ちの裏に、熱い闘志が燃えたぎっている。
(2月27日 阪神紅白戦 紅組 2―2 白組)

阪神の2016ドラフト指名選手 | |||
1位 | 大山 悠輔 | 白鴎大 | 内野手 |
2位 | 小野 泰己 | 富士大 | 投手 |
3位 | 才木 浩人 | 須磨翔風高 | 投手 |
4位 | 浜地 真澄 | 福岡大大濠高 | 投手 |
5位 | 糸原 健斗 | JX-ENEOS | 内野手 |
6位 | 福永 春吾 | 四国IL・徳島 | 投手 |
7位 | 長坂 拳弥 | 東北福祉大 | 捕手 |
8位 | 藤谷 洸介 | パナソニック | 投手 |