嶋谷将平(宇部鴻城)、中日「石毛クラスの素質」
2017年03月03日

嶋谷 将平 (宇部鴻城高・遊撃手) 177cm・右投右打・動画 |
センバツでの活躍次第ではドラフト1位級の評価まで跳ね上がるかもしれない。宇部鴻城の4番・嶋谷将平(動画)は好守強打の遊撃手。捕球から送球までの早さ、広い守備範囲に加え、高校通算11本塁打の打力も売りだ。「注目されるのはありがたい。調子に乗らず、いつも通りのプレーを心掛けたい」と平常心を強調する。
嶋谷の株が一気に上がったのが昨秋の中国大会だった。準決勝、決勝で計8打数7安打と大当たり。守備では事実上のセンバツ出場権が懸かった準決勝・創志学園戦の9回裏、あわや同点のピンチで三遊間の深い当たりを足から滑り込んで逆シングルで好捕し、一塁アウト。巧みなグラブさばきと正確な送球で甲子園切符をたぐり寄せた。
その守備は能力、センス任せではない。頭脳派の一面もある。味方投手の球種、コースを捕手のサインで確認し、相手打者の特徴、スイングのタイミングなどを見て、打球が飛ぶ方向を予測する。中国大会準決勝のビッグプレーも打つ前に守備位置を三塁側に変えていた。
「どちらかと言えば打撃より守備が持ち味。守りでチームを盛り上げたい」。甲子園でも魅せる守備が見られそうだ。
この冬は打力アップを掲げ、下半身を徹底強化した。人が乗った自転車の後部荷台を持ち上げながら800メートルをダッシュするなどして鍛え抜いた。「打球が強く、速くなった。飛距離も秋とは全然違う」。紅白戦では本塁打を放った。本番を前に成果は出ている。
中日・中田スカウト部長は「守備はフットワークがいいし、打撃はパンチ力がある。一目見て、おっと思った。石毛のような選手になるかもしれない」と西武の黄金期に活躍した名遊撃手と重ねる。「センバツで結果を出して、最終的にはプロを目指したい」と嶋谷。甲子園は名前を売る舞台でもある。

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