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篠原颯斗(池田)、中日「アウトローがいい」

2021年07月11日

7/11、日刊スポーツ5面より 

篠原颯斗(池田高・投手)
181cm・右投右打・動画

闘志ほとばしる絶叫だった。三振を奪い、ピンチを脱するたびにほえた。「ヨッシャ!」。伝統のやまびこ打線が鳴りを潜め、ロースコアでも崩れる気配がない。1回、この日最速の148キロを計測すると、平均140キロ台中盤の速球で押す。

2点差の9回。右足がつっても、1死一、二塁で耐え、連続空振り三振だ。「真っすぐ、変化球でカウントを取れた。ストレートは浮かず、低めに投げられた。全体的にゼロでいけてよかった。80点くらい」

頭角を現したのは3月だった。春季徳島大会の生光学園戦で149キロを計測すると、ウワサがウワサを呼んだ。「池田に剛腕がいるらしい」。12球団のスカウトが続々視察。

この日も4球団7人が目を凝らした。昨秋はまだ制球に粗さがあった。成長を指摘するのは中日・野本スカウトだ。「アウトローがいい。角度もいいし(球筋の)ラインが出ている。今後が楽しみ」。制球力が向上したという。

8回、先頭にカーブで空を切らせ、外角低め速球で追い込み、スプリットを落として空振り三振だ。球威、緩急、高低…。組み立てが光り、独壇場だった。

名門の誇りがある。井上力監督に「歴代の畠山さんや水野さんがつけた1番を、君がいま、つけているんだ。じゃあ、君はどうする」と問われた。

池田は春夏3度の甲子園優勝。82年夏は畠山準がV投手で、83年センバツは「阿波の金太郎」の異名をとった水野が優勝投手だ。篠原は水野の投球動画で研究。「体重移動が大きく、意識して試しています」。春を迎え、エースの自覚が出た。前日9日も最後まで走った。

篠原は「池田の背番号1は県内のどの高校よりも重たい」と気を引き締め、16日に迎える、秋春県連覇の鳴門戦に武者震い。大先輩の巨人水野スカウト部参与も2度、視察して「楽しみだ」と評価したという。92年を最後に夏の甲子園から遠ざかる。剛腕が歴史を動かしにいく。

(7月10日 徳島大会1回戦 池田 2-0 阿南高専)



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draftkaigi at 07:30│ │中日 
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