鵜飼航丞(駒大)が特大弾、巨人・中日が高評価
2021年09月14日

鵜飼航丞(駒沢大・外野手) 182cm・右投右打・動画 |
ケタ外れの力をスカウト陣に見せた。駒大のスラッガー・鵜飼(動画)が4回無死三塁でバックスクリーン上段に特大2ラン。「犠牲フライでいいと思って強振せずにいったので、うまく捉えられた。どうかなと思いましたが、よく飛びました」。
中大バッテリーの配球も読んでの内角狙い。低めの直球が甘くなったところを完璧につかまえ、振り切った。
今春は打率2割2分7厘ながら3本塁打で、今年の大学球界屈指の大砲。2回には先制につながる中前打、特大弾の後は2度の満塁機で凡打したが、視察したNPB12球団のスカウトは非凡な長打力を再確認した。
巨人・榑松アマスカウト統括は「センターに引っ張った感じ。荒さはあるが魅力がありますね」と評価。松永編成部長も視察した中日は、正津スカウトが「プロでも、あの軌道でのホームランはあまりない。肩も足もある」とほめた。
中京大中京時代から期待された大砲は1年春の開幕戦に代打で神宮デビュー出場。ヒットが出なくてもチャンスを与え続けた大倉孝一監督は「誰が見てもポテンシャルは持っている。経験を積んでくれればと辛抱させてくれる選手」と話した。
プロ志望届を出す予定の鵜飼は「ずっと使ってくれた大倉監督に優勝で恩返ししたい。優勝に貢献すれば(ドラフトの結果も)自然とついてくる」と力強く誓った。
(9月13日 東都大学野球 駒沢大 7―1 中央大)

