真鍋慧(広陵)48号弾、巨人・中日が高評価
2022年11月20日

真鍋慧(広陵高・一塁手) 189cm・右投左打・動画 |
“広陵のボンズ”に偽りはなかった。5―2の7回先頭、真鍋(動画)が高めの直球をフルスイング。高校生離れした滞空時間の長い打球が右翼席に吸い込まれた。
昨年は花巻東との準決勝で右翼ポール際に弾丸ライナーで突き刺した。2年連続の高校通算48号に「とてもいい感触。昨年よりも弾道が高かったし、いい角度」と理想とする放物線を描いた。
愛称はメジャー最多の通算762本塁打を誇るバリー・ボンズ(元ジャイアンツ)が由来。大阪桐蔭・前田悠伍投手を含めた“2年生四天王”と呼ばれる花巻東・佐々木麟太郎、九州国際大付・佐倉侠史朗の両内野手は来春センバツが絶望的。189センチ、93キロの左打者が主役候補だ。
巨人・榑松スカウト部次長は「ホームランバッターの弾道。飛ばす能力は魅力」と称賛。中日・米村シニアディレクターは「ホームランアーティスト。あの角度が打てるのは天性。(阪神の)佐藤輝のような素材」と高評価した。
真鍋ら2年生は東京などへの修学旅行が15~18日にあったが、大会が控えていたために参加できなかった。「ディズニーとかはいつでも行ける。神宮で負けたことは神宮でしか返せない」。85年の松商学園、86年の帝京に次ぐ前年準Vからの優勝を“修学旅行”のお土産にする。
(11月19日 明治神宮大会準々決勝 広陵 6―2 東海大菅生)

